相手の生活ストーリーに耳を傾ける、ということ。

今朝、外に出ると空気がひんやり。
あ! 秋になった! と感じました。
緑の木々の中にも、木の早い葉っぱが黄色くなっています。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

 

昨日は打ち合わせやラジオ収録が重なり、朝9時から夕方まで4連チャン。
さすがに疲れて、
夕飯作りはパスさせてもらいました。
夫と一緒に近所のとんかつ屋さんへ。
我が家では、揚げ物を封印しているので、
外食のときだけはいいでしょ! というわけです。

は〜、らくちんでおいしかったなあ〜。

先日、日経x-womanで、お天気キャスターの佐藤可奈子さんのインタビューを読みました。

「私は気象予報士界のアンミカになる!」
とおっしゃって
アンミカさんが「白って200種類あんねん」とおっしゃるのに対し、
「晴れには200種類がある」
とお天気を、ご自身の言葉で伝えようとされています。

その佐藤さん、テレビ局に入りたかったのに、就職活動ではどこからも採用をもらえず、
テレビショッピングの「ジャパネットたかた」へ就職。

そこで気がついたのが、天気によって、商品の売れ行きが違う、
ということだったそう。
羽毛布団は、北日本から売れ始め、
空気清浄機が西日本で、やたらに売れるのは、黄砂の飛来で。

そこで、気象予報士の勉強をはじめて1年で合格されます。
その後お天気キャスターになられたというわけ。

 

そんな佐藤さんが気づいたこととして紹介されていた言葉がとっても面白かった!

「テレビショッピングも、天気予報も
最終的にはどちらも生活提案です」。

「ジャパネットたかた」で学んだことは、
商品を買ったら、買った人の生活がどう変わるか、を買う人がイメージできて
はじめて注文してもらえる、といういこと。

天気予報も同じ。
「明日は寒くなるでしょう」
と伝えるだけでなく、
「ダウンコートが必要なぐらい」と言葉をプラスし、さらには
「カイロを貼ってください」
「貼るなら、ココに貼ると体が温まりますよ」
と行動に落とし込んでいく………
というわけです。

なるほど〜。
伝えるってこういうことなんだなあと教えていただきました。

つまり、
「テレビショッピングも、天気予報も、本作りも
最終的にはどれも生活提案です」。
ってこと……。

でも、これって、仕事だけではなく、
人とのコミュニケーションでも言えることなんじゃないかなあ。

自分の考えていること、感じたことを、夫や子供や親や友人に伝えたいと思ったとき、
ただ、「自分のストーリー」を語るだけでなく、
「どう思う?」
「あなたならどうする?」
と相手の生活のストーリーを聞く……。

会話って、自分の語りたいことを語るだけでなく、
相手の普段の生活の中の話にも耳を傾けて、
そのふたりの興味はたとえまったく違うところにあったとしても、
会話のキャッチボールを繰り返しているうちに、
いつの間にか
「私のこの話」と「あなたのその話」がどこかで繋がっていく……
というのが楽しいんじゃないかと思うのです。

自分の生活の向こう側に、相手の生活がある……
って、想像力を広げるって大事ですね。

みなさま、今日もいい1日を。

 

 


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