実家に急遽戻った日

あっついですね〜。
みなさま、三連休いかがお過ごしでしょうか?

実家の父が、お腹が痛いと言い救急病院へ連れていった、
と母から連絡があり、
それから、どたばたして、
やっと、帯状疱疹だった、ということがわかりました。
命に別状がなく、少しほっとしたところです。

ということで、急遽実家に帰って参りました。
今は、父はお薬をいただいて、
少し痛みはあるようですが、自宅で過ごしております。

私は「このついでに」と母の手伝いを。
冬物をしまったり、
お墓の掃除に行ったり。

外では、セミがワシワシと鳴いています。
「ワシワシ」と鳴くクマゼミは、関西に多く、
東京ではなかなか聞かないので
このブログを書きながら、懐かしく耳を澄ませています。

少し涼しくなる夕方にお墓参りへ

 

昨日の夜、父と母が喧嘩をしておりました。
母が薬を塗ってガーゼを取り替えてあげる際、
父は「は〜〜痛い〜〜」と弱々しい声をあげます。
母は「もう、治ってきているんだから、大丈夫!」と言います。
すると、「おまえは、すぐそうやって人の痛みをないがしろにする!」
と怒り出す父。

あれれ、大丈夫か? あのふたり?
と思いながら、私はお風呂に入り、あがってくると
ふたりで、テレビのニュース番組で、野球の阪神戦の結果を見て
「また、負けた!」と
何もなかったように話し合っていて、
な〜んだ、と思ったのでした。

夫婦ってこんなものだよなあ〜。
こんな両親のささいな喧嘩も、どちらかがいなくなったら見られなくなるんだよなあ。
そんなことを考えながら、
老いた父と母の姿を見ています。

昨日は、最近、実家から東京に戻る前に必ず作るカレー作りを。

毎回同じものでどうなのか?と思うけれど、
帰る前に母が必ず
「今日の夜は、カレーがあると思うと嬉しいわ!」
と言うので、
すっかり帰省時の「おへそ」として定着しました。

ここ数年、親というものは、
「老いる」とはどういうことなのかを
身を持って見せてくれる存在なのだなあということを感じています。

私は父や母の姿を見て
「できないことが増えてくる」ことを知り、
「病院やスーパーに自力で通える環境に住む」ことの大切さを学び、
「それでも、と自分たちでなんとか工夫し生活するが明日の力となる」
ことを教えてもらいました。

両親の姿から私は、
「諦める」練習や、
「それでも、幸せに暮らす」ことへの変換の準備を
させてもらっているのだなあと思います。

少しでも穏やかなふたりの時間が続くよう祈りながら……。

さあ、今日は東京に戻ります。

みなさま、連休最後のいい1日を〜!

 


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