「私」を超えたミッションって?

ウォーキングに出かけると、どこからか甘い香り。
あっ!と思って見回すと、
いました! いました!
クチナシの花!

いつもクチナシが群生する公園があるのですが、
どういうわけか今年はまったく花が咲かず……。
「そろそろのはずなのになあ〜」と思いながら、横を通ってきたばかりでした。

もうすっかり盛りを越して散りばな……。
よかったです。出会えて。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私は「暮らしのおへそ」の取材が佳境をむかえ
あっちに行ったり、こっちに行ったり。
楽しい日々を過ごしています。

そんな中、最近のお楽しみは………。
つい先日、大河ドラマにハマっていて、「鎌倉殿の13人」から「西郷どん」を見ていると書きました。
そして、今1話ずつ見ているのが、
あの、福山雅治さん主演の「龍馬伝」であります!

いや〜!
歴史ドラマにこんなにも教えてもらうことがたくさんあるなんて!

西郷隆盛にしても、坂本龍馬にしても、
すごいのは、土佐や薩摩や長州など、
藩の枠を超えて「にっぽんをよくするぜよ!」
と大きな視点でとらえているところ。

これは、会社で出世できればいい、
学校でいい成績を取れればいい、
あの人に認めてほしいという
「今いる場所での評価」をすっ飛ばして、
「本当にするべきことってなに?」と考えるってこと。

自分が心地いいと思っている家の扉を開けてみたら、
その外には、素晴らしい野原や、川や、山や海が広がっている……。
そのことに気づくって、なんて難しいんだろうと思いながら見ています。

そして……。
もうひとつ感動したのが、
龍馬が「自分のことはどうでもいいぜよ」と言い切るところ。

今、見ているのは、龍馬が敵対していた薩摩藩と長州藩を
なんとか結びつけ、
協力して幕府を倒そう、と働きかけるところです。

土佐の脱藩浪士である龍馬。
長州や土佐なんて、まったく関係ない。
そのふたつが手を組んだとしても、
自分に得になることなんて、なんにもない。
なのに「にっぽんをよくする」ためには、それが必要!
と考えれば、
自分の身の危険もまったく顧みず、
長州藩に乗り込み、桂小五郎を説得しようとするのです。

その姿に「人生のミッションを持つ」ことの強さを
思い知らされました。

人は、「自分のため」ではない、
純粋なる「目指すもの」をひとつ持ったとき、
何も怖がらず、強く、純粋に、まっすぐに進んでいけるんだなあ〜。

だったら、私にとっての「ミッション」ってなんなのだろう?
と考えて、わからなくなってしまいました。

私はずっと「私のため」になることしか考えてこなかったから。
「私の仕事のこと」「私の老後のこと」「私の毎日のこと」。

私はすご〜く怖がりで、不安がりで、悲観主義者だけれど、
もしかしたら、私を超えたところにあるミッションを見つけたら
なんにも怖がらずに、歩いていけるのでしょうか?

そんなミッションってどこにあるのだろう?

まだ、なんにも見えてこないけれど、
ちょっと「そっちの方」へ、歩いて行ってみたくなりました。

みなさま、今日もいい1日を。


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