日曜日は「いつも」の外の広い世界へ!

少しずつ梅雨が近づいているようですね。
みなさま、週末はいかがお過ごしだったでしょうか?

日曜日は仕事はしない」と決めて、この「日々のこと」にも
そう書いたのは、今年1月のことでした。
なのに、これがさっぱり守れない!

そもそも日曜日に取材が入れば、出かけなくてはいけないし、
イベントもあったし、
原稿の締め切りがあれば、
「休んでも間に合うかもだけど、気になるし……」とパソコンの前に座ってしまうし。

いかん、いかん……と昨日は久しぶりにちゃんと「おやすみ」しました。

まず、午前中は知人2人が我が家へ。
私が着なくなった洋服をお裾分け。
キャッキャと言いながら試着大会をして、
おしゃべりして、帰っていきました。

 

それから、すぐにお出かけ。
大好きなイラストレーター、波多野光さんの個展へ。
野菜や植物を中心に絵を描いている波多野さん。

ずっと以前にヤツデの絵を買って、
今回は、小さなものを2枚。
金時草と豆の絵です。
かわいいなあ〜。

帰ってきてさっそく飾ってみました。
絵って、部屋の空気をガラリと変えてくれるんですよね。
久しぶりに絵を買って、
やっぱり、いいものだなあと、ひとりでにんまりしていました。

こちらが、以前から持っているヤツデちゃん。

 

ギャラリーまでの道、自転車を漕ぎながら(我が家から近いギャラリーだったので)
「ああ、この感じ、この感じ!」
と思ったのでした。

どこかへ、何かを見に行ったり、買いに行くには、
行きと帰りの時間も必要です。
ギャラリーに滞在する時間は30分ほどでも、
行って帰ると、いくら自宅から近くても1時間半ほどかかる……。

いつもは、「ああ、行きたいけれど、その時間で仕事をすればはかどるよなあ」
と思ってしまうのだけれど、
思い切って、エイッと出かければ、
その道中も「絵を見に行く」という過ごし方に含まれているんだよなあ〜
と思ったのでした。

もしかしたら、行って、帰って、という時間の方に大事なことが潜んでいるのかも。
いつもとは違う道を通り、
通りすがりの素敵な家に「ほう〜」と関心し、
見たことのない庭木の花に「あれ、なんだろう?」と立ち止まって見上げたり。

そうやって、自転車を漕いだり、歩きながら、
少しずつ、心が日常から切り離されて、
いつもの思考回路の外で、ものを感じたり、考えたりできるようになってくる……。
ああ、これが私が「日曜日」で欲しかったものだったよなあ〜
と改めて思い出したのでした。

さらに、さらに!
帰ってからはネイルサロンに。
そろそろサンダルを履くシーズンなので、
足にパワーポリッシュを。
今回は、奮発してかかとや足裏のケアもしてもらい、
ワックスでパックをして、ツルツルになりました。
「今年もまたおんなじでいいんですか?」とおね〜さんには笑われてしまったけれど、
毎年おんなじ足爪になります。

夫が出張中だったので、夜はテニスのレッスンへ。
イベントや雨などで、しばらく行っていなかったので、
とたんに下手になっていて、落ち込みました……(笑)

こうして、充実の日曜日が終わりました。
心の隅っこで「あれもしなくちゃいけないんだけどなあ」とちらりと考えながらも、
平日とは違う自分になるって、
やっぱり必要だよなあと思いました。

仕事モードで過ごしていると、その中でしかものが考えられなくなります。
大袈裟にいえば、「仕事をしていない私」で見えるだろうものが見えない……。
きっと、子育てをしている人は「お母さんの中」で、
専業主婦の方は「家の中」で、
会社員の方は「会社の中」で。
みんな、「いつもの自分の中」にいるものだけど、
その一歩外には、別の世界が広がっている……。
当たり前のことなんだけれど、
すぐそこにあるのに、「そっち」には、なかなか風景を見に行くことができません。

世界はもっと広いぞ〜って感じるために、
日曜日を使えればいいなあと思っています。
さあ、月曜日!
みなさま、今日もいい1日を!


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