世界がマッハのスピードで新しくなると、人間はどんどん人間臭くなる?

昨日の夜は、ひとりだったので、手抜きラーメン。
最近、スーパーで濃縮スープ付きの生麺を買っておくことにはまっています。
3個で500円ぐらいでちょっと高い。
でも、これがおいしいのです〜。

夫がいない日は、麺を2分ほど茹でて、お湯を沸かしてスープをとき、
そして、豚こまともやし、ベーコンとキャベツなど炒めて、
麺と野菜を同量ぐらいにてんこ盛りにして食べます。

さて……。
「暮らしのおへそ」で取材させていただいてから、為末大さんのnoteを拝読しています。
いつも独自の分析があって、面白い!
先日のテーマは「息子の教育をどうするか」でした。

最近Chat GPTが話題になっていますね〜。
私は触ったことがないので、詳しいことはわかっていないのですが、
ご存じない方のために、ちょっと説明しておくと
人工知能チャットポットで、
質問をすると、幅広い分野から検索し、詳細な回答をしてくれる、というものです。

こうしてどんどん世界が新しくなっていくと、
「息子に対して『これをやっておけば将来役にたつ』と言えることがほとんどなくなってきた
と感じています」と為末さん。


▲マグカップを割ってしまい、吉祥寺「サンクプリュス」の前を通ったとき、たまたま見つけて買いました。

その上で、「以下の3つは今後もなくならない」として、息子さんの前で実践してみるようにしているそう。
その3つがとても面白かったので、ここでシェアしますね。

1、「面白がる力」
為末さんが陸上選手の時代に「走っていて何が面白い」と言われたけれど、とっても面白かったそう。

面白さには「対象の面白さ」と「面白がる力」のかけ算で決まっていて、
面白がる力さえ身につければ世の中はだいたい面白くなると考えるようになりました。

という分析が為末さんらしい!
私たちは「面白い対象」が見つからないと、面白がれないと考えがちだけれど、
「面白そうじゃないもの」でも、自分自身の「面白がる力」があれば、
人生は面白くなる、ってことだなあと思いました。

2、「魅力的であること」

人間の能力差をAIがカバーし始めると、人間の評価は何かができるという機能面から
好き嫌いに入っていくと思います。(中略)
自分が溢れ出ている人は魅力的です。
ですので、父親自ら欲をそのまま出すことと、その欲を自分でも知っているという
二つを意識して息子に見せています。

人間の評価は、何かができるという機能面から好き嫌いに入っていく。
これも新しい時代の考え方だなあ〜。
AIが発達すると、人間がより人間的になっていくっていう逆説って、
面白いですね〜。
だからこそ、自分が溢れ出ている人に………。
AIが発達すると、無味乾燥な世の中になるのかなと思っていたけれど、
AIができないこと、にフォーカスすると、人間がより人間らしく生きていくってこと
なのかもしれません。

3、「仲良くなれること」

これは、社交がうまいというのとは少し違っています。
社交の訓練をしすぎるとパブリックなペルソナが強くなりすぎて、
外から見て中身が見えなくなってしまいます。

なるほど〜。
誰かとうまくやることばかりを考えると「誰かから見た自分」という仮面をかぶった私、
になってしまうってことだよなあ。
「仲良くなれる」っていうのは、本当の自分でつきあうことなんだなあと感じました。、

最後に為末さんはこんなふうに綴っていらっしゃいました。

これからは人間らしさの時代だ。父さんもAI時代を泥臭く生きていくから
おまえもなんとかするんだぞ。


こうして、誰かの書かれた文章を読み、
自分にはない視点を知り、そこから世界を見る目をちょっと新たに更新する……
という体験は、本当にワクワクします。

AIがすごいスピードで発達し、世界はどんどん変わっていったら、
私自身は、どう変わっていくのだろう?
ついていけるのかな?
取り残されちゃうかな?
と不安でもあるけれど、
新たな景色が見えてくるかも……と思うと、
それを見てみたくて、知りたくてたまらなくなります。

私は私らしく、
いつものラーメンを作って食べながら、
未来を楽しみたいなあと思います。

みなさま、今日もいい1日を〜


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