「人を下げない」で暮らしていければ

4月になりましたね〜。
今朝は、いつもより早く目が覚めたので、早めにウォーキングに出かけたら
久しぶりに朝焼けが見えました。
すっかり夜明けが早くなり、いつもはもう明るくなっているので……。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
「今年は日曜日は仕事をしない!」と宣言したのに、
昨日は、やっぱりあれこれやることがあり、午前中だけ仕事を……。
朝から「さあ、今日はお休みだ!」と過ごすのが何より楽しみなんだけれど、
なかなか思うようにいきません。

午後は、ウキウキとテニスショップに新しいテニスウェアを買いに出かけました!(笑)

 

さて……。
先日とある年配のおじさまと話をしました。
「最近、スタートアップの優秀な若者とあってね」とおじさま。
「すごくしっかりしていて、視野が広くて、よく考えていて、素晴らしかったんだよ」と。

そこまではよかったのですが……。
「僕が『その視点はすごくいいね〜』『なかなかそうは考えられないからエライよ』と言ったら
彼が『わあ、わかってくれるんですね。嬉しいなあ〜』って喜んでくれてさ〜。
彼の周りでは、そんな話をわかってくれる人がいないんだよね。
僕は昔同じようなことをしていたから、わかるんだよ。
普通の人はわからないだろうな〜。
僕だけがわかってあげられて、よかったよ」って。

う〜む………。
きっと、彼の周りの人もわかっていると思うけどなあ〜。

以前「もっと早く言ってよ!」にも一度書いたけれど、
あのおじさまは、「人を下げる」ことで「自分をあげて」いるんだよなあ〜。
「彼のまわりの人」を下げて、
「自分だけがわかっている」と自分を上げることで満足している……。

おじさまの笑顔を見ていると、ちょっと悲しくなりました。

でも、きっと私も知らず知らずのうちに、こういうことしちゃっているんだよなあ〜。

あの人より仕事頑張ってるし……
とか
みんなに「へ〜!」と思ってもらえる部屋にしよう!
とか……。
普通よりも、ちょっと上の「きれい」になりたい
とか。

人は「人を下げる」ことでしか自分を満たすことができないのかなあ?
人は、人の比較でしか、自分の価値を見つけられないものなのかなあ?

「人と比べることをやめたらラクになる」とはよく使うフレーズだけれど、
ついつい、「よし、よくやった!」と自分を認めるレベルを決めるとき、
「誰かより」というものさしを使いがちです。


そんなループから抜け出すための、ひとつの方法が、
「一人勝ちする」から
「みんなでハッピーになる」という考え方への転換じゃないかなあと思います。

あのおじさまも、
若者と張り合うのではなく、
「あんなに優秀なら、きっと周りの人もすごく助かるし、みんなで成長していけるだろうね〜」
と、若者のハッピーを認められればよかったんだよなあ〜。

私も、姿の見えない誰かと張り合うより、
私も頑張るし、みんなも頑張って、
みんなでひとつステップアップできたらいいよね〜。
って思える人になれればいいなあと思います。

若い頃は、周りを出し抜いてでも、ひとりでぶっちぎって、ゴールテープを切りたい!
と思っていたけれど、
それでは、寂しいし、ゴールをしたってちっとも嬉しくない……
ということがだんだんわかってきました。

向上心は大事です。
テニスがうまくなりたい。
いい文章が書きたいって。
でも「誰かよりうまく」なるのではなく「みんなでテニスをめっちゃ楽しみたい!」とか
「出版業界が活性化して、本を読むことで幸せが広がればいいな」
と、考えられればいいなあ。

「人を下げない」で、生きていければいいなあ〜と思うこのごろです。

昨日、「第24回 おへそラジオ」が公開されました。
こちらもよかったら聞いてみてくださいね〜。

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みなさま、今日もいい1日を!


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