ちょいちょい、1日の中に「遊び」の時間を

今朝はぐっと冷えて、ウォーキングに出たら、思わず「さむっ」と声が出ました。
昼からは温かくなるようですね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、我が家に取材に来てくださった方が
「一田さんのご著書に、大好きと書いてあったので」
と、「TEA POND」の紅茶を持ってきてくださいました。

しかも、大好きなプリンセスライチー!
ちゃんと読んでくださって、それを買いに行ってくださって……。
そんな細やかさがとっても嬉しかったです。

もうひとつは「私のおすすめなんです」と「ポーラー• ミント」を。
スペアミントとペパーミントという2種類のミントをアッサムの茶葉とブレンドしたもの。
「水出しにするとすごくおいしいんです」と教えてもらったので、
さっそくやってみました。
ミントの香りが柔らかくなって、茶葉の味が奥行きを産んでおいしい〜!
これ、ソーダストリームで、炭酸ミントティーにしてもおいしいかも……と思いました。

さて。
このごろ寝る前に、再び小説を読むようになりました。
ずっと、仕事で読まなくてはいけないものを読んだり、エッセイやビジネス書、
実用書を読む割合が増えていたのですが、
やっぱり小説はいいなあ〜としみじみ感じているところ。

今は、今頃……ではありますが、高野和明さんの「ジェノサイド」。
イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生を書いたサスペンス。

まったく違う場所で生きるふたりの世界が、平行線で続きます。
「いつか、この線が交わるんだろうなあ〜」と感じながら
その緻密に積み上げられたリアリティある世界に
ズブズブと引き込まれ、
ベッドに入って本を広げるや否や、
たちまち、ボロアパートの一室や、
アフリカ平原を走る車の中に一緒にいるような感覚になります。

このトリップ感こそ、小説の魅力だなあと思います。
「今ここ」とは全く違う世界へ飛んでいける……。

面白い小説と出会えると、この寝る前の数分が、至福の時になります。
だからこそ、出会いが大事!
1ページ目からぐぐっと引き込まれる……。
そんな作品を読みたいから、もし「う〜ん、これは違うかも」と思ったら、
躊躇せずに違うものに取り替えます。
「違うかも」と思った方は、外へ出かけるときに持って出て電車の中などで。
読み進んで行くうちに、面白くなったりもします。

「今」をちょっと離れて、まったく役に立たない世界で遊ぶ、って大事な時間だよなあと思います。
寝る前に、小説の中へ潜り込み、
5〜6ページ読んだら、ぐっすり眠る……。
そんなひとときって、本当に幸せなんですよね〜。

仕事や家事だけに1日をのっとられないように、
そんな「遊び」の時間を、ちょいちょい暮らしの中に差し込めたらいいなあと思います。

先日は、テニスのラケットのガットの張り替えへテニスショップへ。
帰りの夕暮れの空がきれいで、思わず自転車で回り道して、帰ってきました。

週末は、我が家にお客さまを。
仕事関係ではない方だったので、いつもの自分の周りにはない世界のお話を聞くのが楽しかったなあ〜。

そうやって、遊んで頭と心を開放すると、
布団を干したように、その中身がふんわり空気を孕んで膨らんで、
幸せの感度がアップするような気がします。

ガチガチに固まらないように。
自分の中に風をふかせて、ふらふら歩いて……。
そんな時間を楽しみたいなと思っています。

みなさんの「遊び」はどんな時間ですか?

今日もいい1日を!

 

 

 

 


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