いよいよ明日発売! イチダのへたっぴ〜なイラスト入りです!

 

東京では、ちらほら雪が舞い始めました。
これから積もるのかなあ〜。

さて!
いよいよ明日、2月11日(土)に、
新刊「明るい方へ舵を切る練習」(大和書房)が出ます。

帯の靴の絵を始め、中ページにちょこちょこ登場するイラストは
実は私が描いたものです。

デザインを担当してくださった渡部浩美さんに
「イチダさんが、描いてください」
と言われたとき、
「え〜〜!むりむり〜!」って言いました。

だって、私はとにかく絵が苦手で、
撮影用のコンテを描くときにも、人はぜ〜んぶ針金人間。
カメラマンさんや、取材先の方に「かわいいですね〜」と言われながら失笑されるのですから……。

でも浩美さんに「それがい〜んですよ〜」と言われて
渋々描きました……。

以前出した「日常は5ミリずつの成長でできている」のときにも
しぶしぶ描いたのですが、
出版してから「あの絵がいいですね〜!」と誉めてくださる方がいらしてびっくり!

私はこっそりプライドが高いので、
自分が自信を持って出せるものしか出したくないのです……。
でも、人のアドバイスを聞いて、
自信がないものでも、出してみる、
信頼おける仕事仲間に託してみる、
ってすごいことなんですね〜。

確かに私も取材をさせていただいて、
「これ、恥ずかしいから写真に写さないでください」と言われることがあります。
でも、「それ」こそが、いちばんその人らしかったりします。
つたなくても、ちゃんとできていなくても、
かっこよくなくても、その人らしいことがある……。

私のイラストは私にしか描けないもの。
そこを引き出してくださったことに本当に感謝です。

これは実家で網戸を拭いている絵。
ぷぷぷ〜っ!
「なにこれ、サッカーゴール?」
と夫に笑われました。

1週間に1度、網戸を拭いていたのに、
体の具合が悪くなって、できなくなり
私が実家に帰ったときに、頼まれて、家中の網戸を拭いた日のおはなしを書いた日。

ここにはこんなふうに書きました。

「ホコリがたまっていても気にせず、仕事にでかける私。
外で働いたことはなく、家中をピカピカにする母。
親子でも、大事にしたいことはこんなに違う。
それでも、私たちは話がとても合い、
互いに『よ〜がんばってるやん』と励まし合います。
母みたいに家中をきれいにすることは私にはできないし、
母は、私のように外を飛び回って仕事をすることはできない。
『できない』こと、『できること』は、人ぞれぞれ違っていいのね。
そんな当たり前のことを改めて思ったのでした」

がんばって、ちっちゃなイラストをいっぱい描きましたので、
プププと笑いながら読んでいただけたら嬉しいなあ〜と思っています。

 

見返しの鮮やかなオレンジ色もきれいでしょ〜!

「明るい方へ舵を切る練習」(大和書房)、明日2月11日(土)発売です。
(地域によっては、書店に並ぶ日にちにずれがあるかもしれません)

みなさま、暖かくしてお過ごしくださいね。
今日も、いい1日を〜。

 


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