幼い頃の記憶が、街角からひょこっと現れる!

今日も実家で朝焼けを眺めながら、パソコンに向かっています。
なかなかゆっくり帰ってこれないので、
お正月だけは、少し長めにいる予定です。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
あれこれおつかいを頼まれて、駅まで向かう道すがら
幼い頃とまったく変わらない風景が、ぽっかり現れるたびに
「ああ!」と思わず足を止めてしまいます。

この小さな公園もそのひとつ。
もう家まであと5分ぐらいなのに、
友達とここで座ってあれこれおしゃべりしたなあ〜。

かつて暮らした記憶があちこちに残る街があるって、
幸せなことだなあと思います。

今でこそ、両親との時間を何よりのものと感じるようになったけれど、
20代ころまでは、
私は父が大嫌いでした。
「いい子でいなさい」「みんなに認められる人になりなさい」
そんな「周囲の目」ばかり気にする権威主義的な生き方に猛反発。
かなり長い反抗期だったと思います。

結果、親の大反対を押し切って、駆け落ちのような形で結婚し上京したのでした。
でも、やっぱりうまくいかずリコンすることになるのですけれど……。

嫌いなところはいっぱいあるけれど、
私の人生のピンチの時、いちばん心配してくれたのは、
やっぱりあの父と、そして母でした。

そんな経験を経て、わかったことがあります。
その人が持つ「いい、悪い」という価値観と
誰かを「愛する」ということは別次元だってこと。

父の価値観は、今だに受け入れられないこともあるけれど、
父はなにより私のことを愛してくれる……。
だから、長い年月を経て、
私はやっと父のことを今、愛せるようになったかなあと思っています。

 

おつかい帰りに立ち寄ったのは、高校生の頃からよく通った教会でした。
あの頃、ここで「早く自分ひとりの力で、生きていけるようになれますように」
と祈ったワタクシ。

でも、やっぱりひとりの力では生きていけませんでした。
そのことに気づけたことだけでも、よかったなあと思っています。

みなさんの、故郷に街角に残る記憶って、どんなものでしょうか?

今日もいい1日を!


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ