昨日は冬至でしたね〜。
一年のうちで一番昼間が短い日。
ということは、今日から少しずつ日が長くなっていくということ。
これから寒さが本番！という時期ですが、自然界はもう少しずつ春へ向かって進んでいく……。
毎年変わらぬこの営みなのに、歳をとるごとに「すごいなあ〜」と感動するようになりました。
先日、同じ吉祥寺仲間、カフェ＆セレクトショップ「コロモチャヤ」の中臣美香さん宅へ、
お裾分けを届けに行きました。
同じ吉祥寺でも、端と端なので歩くと30分ほどかかりますが、自転車では15分ほど。
井の頭公園の落ち葉の道をチャリチャリ。
気持ちよかったなあ〜。
お裾分けを届けたら、「これ、無農薬で取り寄せているから」とみかんをお土産にいただいちゃいました。
届けに行ったのに、またかごにいただきものを乗せて帰る……。
なんだかこういうの、幸せだなあと思ったのです。
少し前の土曜日、自宅で原稿を書いていたら、ピンポーンとチャイムがなったので、
出てみると、美香さんとご主人、息子さんの姿が。
ご家族で自転車で散策に出かけ、「西荻の美味しいお豆腐やさんに寄ったので」
と、お豆腐を届けてくれました。
息子の陸人くんは、自転車の後ろでぐっすり……。
そんなアットホームな風景に、心がぽっと暖かくなりました。
こういう「ご近所さん」の存在って、いいなあと思うのです。
私は25歳で東京に出てきましたが、
今まで「ご近所づきあい」ってほとんどしてこなかったような気がします。
そんな「ご近所」の扉を開けてくれたのも、美香さんでした。
「おへそ」の別冊「人との距離を 整える」にも、この「日々のこと」でも以前少し書きましたが、
美香さんが出産後小さな子供を抱え、家から一歩も出れずに、どんどん塞ぎ込んでいたときに、
ご近所さんが、スープを届けてくれたり……と助けてくれたそうです。
そんな体験から
「何かできることがあったら、言ってね」ではなく、
「その人のために役立ちそうなことがあれば、どんどん自分で動いちゃう方がいい、
って強く思ったんです」と教えてくれました。
確かに〜！私も「何かできることがあったら、言ってね」としょっちゅう言ってる！
私も、自分からどんどん動いちゃおう！
と思いました。
そうして、まずは、お豆腐やみかんの交換など、美香さんと練習を重ねてきたのかも。
そんな中でしみじみと感じるようになりました。
仕事つながりでない、友達でもない、近所に住んでいるだけ。
でも、ちょっと助け合ったり、もらったものを分けあったり、声をかけあったり。
そういうのって、いいなあと……。
「人生後半、上手にくだる」という本で「友達」について書いたけれど、
ここ最近、「人生後半の友達」について、改めて考えるようになりました。
今、私がつきあっているのは、ほとんどが仕事関係の人です。
そこから、仕事を機に知り合ったけれど、一緒にご飯を食べに行ったりと、
友達になっていったりします。
これから歳を重ねて、仕事がだんだん少なくなって、
仕事仲間とも会わなくなったら、私がつきあうのは夫しかいなくなるのかな？
そう考えると、「ありゃ？ 私って友達いないやん！」と思ったのでした。
パーティは苦手だし、大勢でつるむのがきらい。
自分から人を誘うこともめったにしないし、明るく閉じている……。
自分のことをそう考えていたけれど、
それだけでは寂しいかも……。
そんな時、美香さんとご近所付き合いをはじめて
そっか、これでいいんだよなあ〜と思いました。
「友達」と聞くと、すべてを話し、すべてをわかりあって、いつも一緒で……
と濃い関係を想像しがちです。
でも、そんな関係を築くのはちょっとしんどい……。
だったら「いつも」じゃなくていい。
ちょっとみかんをたくさんもらったから、あの人に届けようかな？
そんな程度でいいんだなあと。
ご近所づきあいだけでなく、これからは、知り合いたちに気軽に声をかけたいなあと思うようになりました。
「ご近所付き合いの練習」で、人付き合いのフットワークが少しだけ軽くなったなあと感じています。
「あの人、どうしているかな？」と思いついたら、ラインを送ってみたり、
メールをしたみたり。
ちょっとつらそうな人には「大丈夫？」と声をかけたり。
今までなら「突然こんな連絡したらヘンかな？」とか
「こんなの余計なお世話かな？」といらない遠慮をしてきたけれど、
誰かに心にかけてもらっている、と感じるだけで、嬉しいはず。
私もコロナに罹患したとき、メッセージをもらうだけで、ほっとしたし、温かい気持ちになれたので。
これからの人付き合いは、気軽に、ささやかに、短く……と思います。
「その時」だけでいい。
そんな「小さくて短い」やりとりを、少しずつ重ねていけたらいいなあと思っています。
みなさんは、どんな友達づきあいをされているのでしょうか？
今日もいい１日を。