「美しく暮らすルール」ってなんだろう?

日の出が最も遅いこの時期。
朝のウォーキングの空は、赤い朝焼けの前のブルーの空。
絵の具を落としたように、ブルーから黄色、赤とだんだん色が溶け合っていく
冬の空が大好きです。

みなさま、クリスマスはいかがお過ごしだったでしょうか?
いよいよ今年最終週ですね〜。

さて!
そんな年の瀬に「暮らしのまんなか vol36」が発売になりました〜!

この表紙のお宅、すっきりとシンプルで、真っ白な壁と外から差し込む光の陰影が美しいでしょ〜!
ちょっと、冬の空に通じる美しさだなあと思っています。

札幌にお住まいの「ヨハク」という屋号で文房具を作っていらっしゃる
渡邊かおりさんのお宅です。

今回の大きなテーマは
「美しく暮らすための5つのルール」というもの。

「美しく暮らす」って、どういうことなのでしょう?

「美しい」の定義は人それぞれ。
美しい家具が大好き、という人もいれば
かわいい雑貨を並べた自分らしい空間が美しいと感じる人もいるし
何も出さずすっきりとした空間が美しい、という人も……。

「美しい」って、見た目のことだけれど、
それを生み出す種は、意外に「何を美しいと定義するか」という
その人それぞれの心の持ちようなのかなあと思います。

私にとっての美しさはなんだろう?
この号を作りながら、改めて考えました。
古い平屋に暮らしている私にとって、それはたぶん
飴色の柱や木枠の窓、そして、そこに差し込む日の光なんだろうなあと思います。

そして、それは表紙になった渡邊かおるさんのお宅でも、
友人でもある、帽子のブランド「chisaki」のデザイナー苣木紀子さんのお宅でも同じでした。

渡邊さんちの「美しく暮らすルール」は、壁にものを飾らないこと。
そして、家具や小物を増やさないこと。
そうやって「余白」をつくることで、
窓から差し込む光と、そこから生まれる影を楽しむことができるそう。

苣木さんのルールは、「窓を開けて風を動かす」こと。
この苣木さんちが、また素敵なのですよ〜!
北海道と東京の二拠点生活をされていて、
今回は、東京のお宅をご紹介。

無国籍な家具のチョイスと、観葉植物のハーモニーが本当に気持ちいいのです。

そして、確かに「風」って、暮らしを美しくしてくれるなあと改めて感じました。
朝一番に寒くても窓を開けて風を通す……という方も多いのでは?
空気が新しくなると、心がしゃんとして、さらっぴんの気持ちで1日を始められる気がします。

巻頭特集は、軽井沢で「ナチュールテラス」「ラーゴム」を営む須長檀さんと理世さん宅。
おふたりに教えてもらった「美しい暮らしのルール」は、
意外や「ほどほどに」ということでした。

檀さんは家具デザイナーで、理世さんはテキスタイルデザイナー。
北欧で長く暮らして、洗練された目をお持ちなのにもかかわらず、
ご自宅には、いわゆる北欧の「名作家具」のようなものはあまり見当たらず、
お子さんたちが、工作や絵を描いて、周りを汚したってOK。
「こうしなきゃ」と決め込みすぎないおおらかさにはびっくりでした!

「ほどほどに」と心を自由に解き放つからこそ、個性って生まれるんですね〜。

そのほか、「私の収納自慢」という章もあります。
佐々木由貴子さんは、新居を建てたばかり。
どこを開けてもきれい!という収納には、時間と手間をかけて「計画した時間」がつながっていました。
以前は、カフェに出かけたり、旅に出たりと、「外」に向いていた意識が、
結婚して「家」へ向いたとき、片付けができるようになったそうです。

暮らしって、やっぱり自分の内側と繋がっているんですよね。

料理ページは上田淳子さんに、
この時期にぴったりのシチューとスープの作り方を教えていただきました。
シチューって、手間がかかると思っていたのに、
こんなにお手軽にできるなんて!

今日すぐ作りたくなるものばかりです!

いろいろな方の「美しく暮らすルール」を読み解きながら、
「我が家はどうかな?」と考える、きっかけにしていただければ嬉しいです。

暮らしのまんなか vol36」よかったら、お手にとってみてくださいね。

そして、「暮らしのおへそラジオ  第17回」も昨夜から配信されています。
もしよかったら聞いてみてくださいね〜。
(マイクのトラブルで、相棒の愛ちゃんの声が少し聞き取りにくくなっています。ごめんなさい)

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今日も寒くなるよう。
みなさま、今日もいい1日を〜。


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