ポタージュスープのおいしい季節です。

庭のナナカマドの実が赤くなってきました。
もう11月も終わりですね。
今年は比較的温かい日が多くて、古くて寒い家に住んでいる私は大助かりです。
それでも、高い空が美しくて、木々の葉っぱの色も濃くなり、
冬ならではの風景が、大好きです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて!
私は、朝ごはんはフルーツのみで、家で仕事をする日には、
昼間にトーストとスープという朝食のような昼食を取ります。
夫に「よく飽きないね」と言われるほど、毎日同じでも大丈夫!

が、半年に一度ほど、作るスープを変えたくなります。
野菜たっぷりのスープが基本系なのですが、
夏の間はトマトを入れたスープでした。
秋になると、トマトをやめて、豆乳を入れて。

こんな感じ。

そして!
その日はやってきました。
1週間ほど前から、もう少し優しい、ぽってりとしたポタージュがいいなあと思うように。
体が本調子ではなかったから、
胃に優しいものを、体が自然に求めたのかもしれません。

そこで、ポタージュスープにチェンジ!
じゃがいもで作ると、ちょっと重たくなるので、
ちょっとあっさり目のカブのスープが好きです。
とろみをつけるために、少しだけさつまいもをプラスしました。

まずは、ベーコンと玉ねぎを炒め、そこにスライスしたカブとさつまいもを少し入れます。
水1カップと塩麹を入れて蒸し煮に。
野菜が柔らかくなったら、ブレンダーでつぶします。

ここに豆乳を半カップほど加えて、カブの茎をみじん切りにしたものを加えて出来上がり!
カブの風味たっぷりのポタージュスープのおいしいこと!

ふうふう吹きながらいただきました。

しばらくは、私は毎日これを食べ続けることでしょう(笑)
カブの代わりに、かぼちゃやにんじんにしてもいいなあと思っています。

スープを作りながら「コテンラジオ」の番外編を聞いていました。
歴史のキューレション番組「コテンラジオ」では、1テーマが終わったあとに番外編というのがあって
歴史を離れていろんなテーマで話されます。
時々ゲストも登場し、昨日聴いていたのは、IT評論家の尾原和啓さんが登場されていました。
その尾原さんが、どうして「コテンラジオ」が面白いのか、
と分析されたいたのが面白かった!

今の時代、右に行くのか、左に行くのかを自分で選ぶことが難しくなってきました。
でも、みんな「自分の羅針盤が欲しい」と思っています。
そして、変化が激しい時代に、羅針盤を手にするためにいちばん重要なのは、
「アンラーニング」なのだと……。

アンラーニングとは、つまり今まで自分が学んできたことを、いったん手放すこと。
戦後の資本主義の中で「もっともっと」と生きてきた私たちは、
それが限界にきているかも?とそこから抜け出したいと考えるようになっている。
でも、「次」の価値観に移行するためには、
いったん「金融資本主義」という考え方を「アンラーニング」する必要があります。
でも、成功体験を捨てることは難しい……。

「コテンラジオ」では、
前の時代が限界にきていて、そのほころびの中で、社会のしくみが少しずつうまくいかなくなり、
新しい時代の準備がはじまり、
その中で、時代を変える英雄が登場し、
社会状況とみんなが求める価値観と、そこに現れる「人」の掛け算によって、
歴史が変わる……というプロセスが語られます。
つまり、織田信長や、ソクラテスなど、英雄のすごさにフューチャーするのではなく、
まわりの状況がどう変わり、人の個性がどう関わり、価値観がどう入れ替わっていったか……と
ワクワクしながら「アンラーニング」ができるのだ……と。

確かに〜!と深く納得しました。
今までの価値観を捨てるのって、本当に難しい……。
でも、新しい何かを学び、今までと違う「羅針盤」を手に入れるためには、
いったん自分をゼロに戻し、新たにインストールしなくてはいけない……。

私はいったい何を手放したらいいのだろう……。
そんなことを考えながら、ポタージュスープをふーふーいただいていたのでした。

みなさんは、どんなスープが好きですか?
おいしいポタージュスープの作り方があったらぜひ教えてください。

今日もいい1日を!


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