自宅療養生活 その2  

東京は朝から雨です。
みなさま、いかがお過ごしですか?

私は、熱もなく、多少のだるさはありますが、
外出できない、という他はごく普通の生活を送っております。

昨日は朝一番に、吉祥寺のカフェ「コロモチャヤ」の美香さんが、
庭に置いてある自転車のかごに、長野の農家さんから直送してもらっている、
というりんごが入った袋を入れておいてくれました。

息子さんを保育園へ送るついでに、足を伸ばしてくれたよう……。
病のときには、こんな小さな心遣いは、本当に身に染みます。
インスタグラムでも、たくさんの方が「大丈夫ですか?」とメッセージをくださったり、
メールをくださったり……。
みなさま、本当にありがとうございます。

昨日、思い切ってこのサイトで感染を報告して、
すごく感じたことがあります。

それは、自分の弱さを思い切って出すことで、
みんなが助けてくれる、ということ。

私は完璧主義で、優等生で、いじっぱりなので、
いつも「エライ、イチダさん」「すごいイチダさん」でいないといけないって
ずっと頑張ってきた気がします。

たまに、文章で「こんなところがダメなんです〜」って書くことはあるけれど、
それは、あくまで「大雑把」なことや「三日坊主」なことや、
私の中の「一部」のことであって、
「でもね……」とその続きに、それをひっくり返す術を持っていることが前提でした。

自分が完全に「降参」しなくてはいけないことは、
こっそり隠してきたように思います。

でも、弱って、困って、隠し通すことができなくなったとき、
取材にも行けない、
出張にも行けない、
打ち合わせにも行けない
となれば、「助けて!」と言うしかありません。

そして、このサイトでも「実は……」となんにもできなくなった自分を書くしかない。

そうやって、「私の力ではどうにもなりません」
って思い切って言っちゃったとき、
周りの人が、ワ〜〜〜〜〜〜ッと優しく駆け寄ってくれるんだなあということを
今回改めて実感しました。

実際に助けに来てくれるだけでなく、
あたたかいメッセージをいただくだけで、
「誰かに優しくしてもらう」ことを、受け取る体験ができたなあと思います。

いつも「しっかり者のイチダさん」でいなくてもいいのかも……。
時には、弱って、ダメダメになってもいいのかも。

我が家から徒歩3分ぐらいのところに住んでいる、
ライター塾の生徒さんがいます。
彼がくれたメッセージは

「何でも遠慮なくお頼りください」でした。

これを読んで泣きました。

今は、毎朝保健所からの「MyHER-SYS」(新型コロナウィルス健康状態入力フォーム)に、
体温や、パルスオキシメーターで測った動脈血酸素飽和度を入力、その他体調に関する質問に答えて
送っています。

パルスオキシメーターは、自治体から貸出してもらえるようですが、
私は、お守りがわりに、コロナ禍になって買っておりました。
アマゾンで5000円ぐらいだったと思います。
今までも、なんとなくおかしいかな?と思ったとき、これで測って安心したことがあり、
持っておいてもいいものだなあと思います。

さらに、今回買い足したのが、こちら。

抗原検査キットです。
自宅療養は基本7日間なのですが、無症状であれば5日目に抗原検査をして陰性であれば
6日目には解除になる、といただいた書類に書いてありました。

追記
この件、インスタからメッセージをいただき、最初から一度も症状が出ていない人なのでは?
とご指摘いただきました。
今現在、確実な事実がわかりませんので申し訳ありませんが、各自ご確認いただければと思います。
私は、基本的には7日間自宅療養する予定です。

ただし、抗原検査キットにはいろいろなタイプがあり、「医療用検査薬」というものを選ぶ必要があります。
ドラッグストアなどでは、「研究、試驗用」が多いようです。
厚生省が承認した検査キットの詳細リストが公表されています。
こちらの中からひとつ選んで、検索をかけると、
ネットで購入できるものが見つかります。

また、自宅療養だからこそわかったこと、などあったらシェアさせていただきますね。

夜になると、ライター塾の生徒さんから、同じ庭の自転車のかごに
今度は冷凍のスープと小さなブーケが入っていました。
本当にありがたい……。

自転車のかごが、こんなにみなさんの優しさを受け取る道具になるなんて、思ってもいませんでした。

みなさま、どうぞくれぐれも気をつけてお過ごしください。
今日も、いい1日を。


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