できないならできなくていいじゃん。できない私のままでもいいじゃん!

週末はいいお天気でしたね。
私は土曜日は森の中での撮影でした。
ひと足も、ふた足も先に季節が進んでいて、木々の葉は紅葉を通り越して落ち、
ふんわり落ち葉の上を歩くのが気持ちよかったなあ〜。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて……。
今週末、我が家に届いたものがこれです。

 

「暮らしのおへそ vol32」で取材をさせていただいた、投資家の藤野英人さんに教えていただいた
「nush」の冷凍のお弁当。
お忙しい藤野さんは、ランチ用にこれをご自宅の冷凍庫にストックされていました。

もしかしたら、来年母が再度手術をするかもしれず、そうなると長めの入院になるので
90歳の父が一人暮らしになります。
去年、東京と関西の実家を行ったりきたりしてご飯を作りに帰っていましたが、
長期となると、もうひと工夫しないといけないかも……。

そんな時、思い出したのが、あの取材時のお弁当だったというわけです。
安全の食材を使い、糖質30g,塩分2,5g以下の栄養基準で作られたお弁当。
藤野さんが「おいしいからいいんですよ」とおっしゃっていたよなあ〜と……。

我が父は、ものすご〜く偏食なので、そんな父が食べられるか、
まずは、私自身が取り寄せて食べてみることにしました。

 

まずは、ポーク、チキン、ビーフ、フィッシュを選び、ポークなら「生姜焼き」や「トンカツ」などいろいろな
メニューがあるので、その中からおかずを選ぶことができます。

昨夜は夫が出張で、夕飯は私一人だったので、さっそく食べてみました。
チンするだけなので、超簡単。しかもなかなかおいしい!
ご飯はついていなくておかずだけ、というのもいいなあと思いました。

自分でご飯を作るのがいちばん!とずっと思っていたけれど、
歳をとると、その体力さえなくなってきます。
コンビニのお惣菜を買うのも、年配の方が多いのだとか……。

自分の両親がそんな年齢になってやっと、
「自分で作らなくたっていいさ」と言えるようになりました。

体がしんどかったり、忙しかったり、やる気が起こらなかったり。
そんな日もあります。
それをダメだととらえないで、「ま、いいか」と思う……。
その方がずっとラクちんです。

人生後半、上手にくだる」(小学館クリエイティブ刊)を発売して10日ほどが経ちました。
お手にとっていただいた方、本当にありがとうございます。

大好きなナチュラルワインと野菜料理のお店「ローゼンタール」の島田さんが、
こんなメールをくださいました。

「私は、『上手に』は無理そうなので『不器用だけど上機嫌に』くだりたいと思います」

そして、50歳を過ぎたら「顔より足!」なのだそう!笑
「楽しく仕事をして、ファンキーなおばあさんになることを目指して、せっせとフットケアをしています」と。

なるほど〜!
と笑ってしまいました。

生きていたら、思うようにいかないことがあれこれあります。
若い頃は、「どうしてうまくいかないんだろう?」と悩み、
「どうにかうまくいかしたい!」と悶々としてきました。

でも、歳を重ねるにつれ、「できないものはできない」とわかってきます。
そして、「うまくいかないこと」を受け入れざるを得ない……。

逆らわずに受け入れる……。これが私が人生後半に目指したいところ。

うまくいかないことが起こったら……。
「あっそうか」と「うまくいかないこと」をそのまま抱きしめてみる……。
できないなら、できないでいいじゃん。
できない私のままでいいじゃん。
その上で、「さて、どうする?」と考えればいい。

もう変わらなくていい。自分を否定しなくていい、と思えば、
なんだか少しラクになる気がしています。

そして、そのままの自分でできることだけをやる、ことが
もしかしたら、いちばん強くなれるんじゃないかとも感じています。

みなさんは、どんなふうに人生をくだりたいですか?

今日もいい1日を!

 

 

 


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