うまくいかないことがあっても、今日の朝が明ければOK。「人生後半、上手にくだる」本日発売です!

今日は朝焼けがとてもきれいでした!
仕事や親の健康など、心配ごとがあっても、
解決しきれない悩み事があっても、
うまくいかないもやもやがあっても、
とりあえず、今日の朝が明ければOK。
そう考えよう! と自分を励ますことができるようになったのも、
今までの幾多の経験が積み重なってのこと。

若い頃は、その時に抱えているものに押しつぶされそうだったけれど、
どんなに落ち込んでも、1週間後、1ヶ月後には笑える日がやってくるんだ、
と自分の過去が教えてくれます。

そう考えれば、歳を重ねることも、そう悪くないさ、と思えてきます。

というわけで!
人生後半、上手にくだる」(小学館クリエイティブ)、本日発売です!

ず〜っと、歳をとることがイヤでした。
せっかく今まで頑張ってきたのに、
だんだんしおれていく、先細っていく、できることが少なくなっていく、
みんなに忘れられていく、体力がなくなっていく……。
そのことが受け入れられなくて、
どうしたら「しおれなくてすむだろう?」と考えていた気がします。

 

でも……。
体力がなくなるのは防ぎようがないし、
いつまでも「もっともっと」と仕事ができるわけでもない。
その現実から逃げることができないのだ……
とうっすらとわかりはじめたとき、考えました。

だったら、歳をとったら幸せになれないのかな?

いやいや、私はおばあちゃんになっても、幸せでいたいんだよ!

そう思ったときに、カチリとスイッチが切り替わった気がします。

先細って、仕事が少なくなってきたら、私は何を面白がって生きるだろう?
だんだん人付き合いの輪が小さくなってきたら、
誰と、どうやって過ごしたいだろう?
「もっともっと」と足し算して得られる喜びとは違う、
もうひとつの喜びってなんだろう?

今までできていたことが、「できなく」なるこれから、
私は新たなメガネにかけかえて
もう一度世界を見渡してみたい。

そうしたら、そこにどんな風景が広がっているんだろう?
それを見てみたい!

そう考えるようになったら、
人生後半の下り坂がなんだかワクワクと楽しみになってきたのです。

何かを「得る」「獲得する」ことなく、
何も「得ない」ままで、幸せになる方法って、なんだろう?って。

上り坂では、頂上は見えないのに、自分の足もとだけを見つけて
ひたすら頑張って登り続けます。

でも、下り坂では初めて眼下に広がる風景を眺めながら
「お〜、私こんなところまで登ってきたのか〜!」と
自分の位置を確かめながら、
道端の花を眺め、頭上の木々を見上げ、
はるか向こうの街や海や、その向こうの山を見渡しながら
下ることができます。

だったら、私は下り坂を楽しんじゃおう!

そう思って書いたのがこの本です。

そんな自分の思考のチェンジだったり、
人付きあいだったり、
これからの体づくりだったり、
おしゃれこと、老後の住まいのこと、お金のこと……。
まだまだ解決できない悩みもたくさんあるけれど、
そのことをありのままに書いてみました。

私と同年代の方にはもちろん、
年下で、まだ上り坂を登っている方にも、「これから」の予習として
読んでいただけたら嬉しいなあと思っています。

みなさんは、どうやって人生を上手に下るのでしょう?
そんなことも教えていただければ。

今回の表紙のイラストは丹下京子さんに描いていただきました。
我が家を新しい視点で切り取ってくれた写真は黒川ひろみさん。
デザインは、「暮らしのおへそ」のアートディレクターでもある
「なかよし図工室」の成澤豪さん、宏美さん。
編集は瀧沢裕子さん、原野谷尚子さんです。

人生後半、上手にくだる
お手にとっていただけたら幸いです。

みなさま、今日もいい1日を!

 


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