昨日、厚手の布団を出しました。
今日の朝は、布団の中がぬくぬくでなかなか抜け出せず
ウォーキングをサボっていつもより30分長くベッドの中におりました。
まあ、こんな日もあります。

さて!
じゃじゃじゃ〜〜〜ん!
10月20日(木)に新刊が出ます!

「人生後半、上手にくだる」(小学館クリエイティブ)

表紙の絵は、もう15年ぐらい前にインテリアの撮影で伺って知り合った
イラストレーターの丹下京子さんに描いていただきました。
表紙に自分のイラストを、とアートディレクターの成澤さんに提案された時には
「え〜〜!それは……」と思ったのですが、
丹下さんが、時間をものすご〜くかけて、出来上がった絵が
びっくりするぐらい削ぎ落とされたシンプルさで、
わあ、いいなあ〜と一発で気に入ったのでした……。

なんとみなさま、私ったらもう少しで60歳の入口が見えてくるのです。
え〜〜〜!
自分でも信じられません。

そして、今とっても不思議な初めての心持ちで過ごしているような気がします。
それは、足元がす〜す〜する不安と、初めての扉をあけるワクワクが
毎日交互にやってくるような、落ち着かない気持ち……。

これまで、いっぱいいい仕事をして、
ガンガン頑張って、素敵な人に会って……
とすべてをプラス方向で生きてきたけれど、
ずっとそういうわけにもいかんだろう……と
うっすらと下り坂が見えてきました。

それが不安で「私、これから大丈夫かな?」
仕事が減って、仕事関連の付き合いも減って、
友達そんなに多いわけでもないし、
どうやって、毎日を楽しむんだろうってす〜す〜します。

一方で、これは私が人生最大の
グググイ〜〜ッと舵を切るターニングポイントなのかも……
というワクワク感もあるのです。

それをこんなふうに書きました。

「何も持たなくても幸せになれる。
仕事をしていない時間も楽しく過ごすことができる。
人生後半は、
今までとはまったく違った方向へ、舵を着る
チャンスなのかもしれません」。

そして
扉の写真にはこんなリードをつけました。

「老いたって幸せになれる。
面白がって下ることだって、きっとできる」

上り坂ではなく、下り坂を楽しむときの自分との向き合い方から
親の介護の問題、老後のお金のこと、どこに住むかということ、
これからの人づきあい、
そして、体づくりやおしゃれの話まで。

下る一歩手前まで近づいている私が、
不安なことや、解決できないこと、それでもと光を探したいと思っていること……。
そんなあれこれを綴りました。

同じような不安を持っている方々と
「そうだよね〜。心配だよね〜。でもね〜」と
下り坂だからこそ見える風景を一緒に楽しめたらいいなあと思っています。

アートディレクター なかよし図工室 成澤豪 成澤宏美
カバーイラスト   丹下京子
撮影        黒川ひろみ
編集        瀧沢裕子 原野谷尚子

amazonでは予約が始まっているようです。
10月20日発売です。
よかったらお手にとってみてください。

みなさま、今日もいい1日を。


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