自分の場所で踊る

今日の朝のウォーキングで見えたのは、朝焼けと飛行機雲。
昼間はまだまだ暑さが残りますが、
朝晩はすっかり涼しくなりましたね。
連休ももう終わり。
みなさま、どんな月曜日の朝をお迎えでしょうか?

先日、夫に連れられて、角松敏生さんプレゼンツの舞台「THE DANCE of LIFE」へ行ってまいりました。
角松さんと仲間達の音楽&歌に、ダンスとお芝居を組み合わせた、という複合的な試みなのだとか……。

私はただ、ついていっただけなので、
な〜んの前情報もなし。特に好きでもなし……。
ところが、この舞台が、と〜〜ってもよかったのでした。

時代は1980年台のバブル前夜。
ヒップホップがまだ日本に上陸していない頃、ストリートで踊る若者たちがいました。
やがて、彼らに目をつけたテレビプロデューサーによって、
テレビでバックダンサーとしてデビューするというチャンスがやってきます。

でも……。
主人公の男の子は、言われた通りにテレビ的に演じるということに違和感を覚えて
せっかくのチャンスから降りてしまいます。

まだインターネットも、SNSもなかった時代。
有名になるためには、芸能界に入って、名前を売って……という1本の道しかなかった。
でも、彼らの中のひとりが未来を予測したようにこう言います。
(うろ覚えなので、こんな感じといったところですが)

「芸能」という道を通らないと踊れないわけじゃない。
踊りたいからここ=ストリートで踊る。それでいい。
もう少ししたらきっと、
みんなが自分の表現を自由にできる時代がやってくる。

2022年という時代を生きている私たちが、
1980年台という舞台の上の時間から2022年を見越して言葉を発するのを聞く……という設定がなんとも面白かったです。

確かに今では、だれもがyoutubeやtiktokでダンスを披露し、
そこから火がついて、スターになっていく人がたくさんいます。
でも、そんな「方法」がある、とまったく見えなかった時代に、
「踊りたいから踊る」「自分の場所で踊る」と言えるってすごいなあ〜。

昭和生まれの私は、どうしてもなにかを「うまくやろう」とすると、
まずは「道」を探してしまいます。
どうしたらうまくやれるのだろう? って。

でも、本当に大事なのは「うまくやる」ことではなく
「やりたいからやる」という純粋性なのかも……。

個人が発信できるようになった今、
「やりたいからやる」が、昔より格段に通りやすくなってきました。
なのに、やっぱりできない……。
それは、自分で自分にストッパーをかけているからなんだろうなあと思います。

「やりたいからやる」に正直に動き出すのは、やっぱり不安です。
自分の心の底にある「衝動」みたいなものと、行動が、直結したとき、
私たちは自分のパワーを最大限に発揮できるのでしょうね……。

自分の場所で踊る。

このメッセージを受け取ったことが、大きな大きな収穫でした。

久しぶりに横浜に行って、街を散策したのも楽しかったなあ。
さ、今日からまたお仕事頑張ります!

みなさんは、どんなダンスをどこで踊りますか?

今日もいい1日を!


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