「うまくいかなくてもいいときは、やめてもいいんです」

涼しくなって、夏の間カラッカラだった道端の雑草たちも、生き生きとし始めました。
散歩途中によく見かけるこの小さな花。なんていう名前なのかなあ。
ご存じの方、ぜひ教えてください。

花の名前を知っているか、知らないかって、世界を見る上で大きな違いになるなあって思います。
何度かこのブログにも書いているけれど、
何かの役に立つわけではないけれど、
名前を知ると、次の季節が巡ってきたとき、「あ!」と再会した喜びが倍増する気がするのです。
花の名前をひとつ覚えるって、なんだかワクワクしますね。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

6時半ぐらいから書斎に入りひと仕事したら、
8時から、朝ドラを見ながらフルーツを食べるのが、私の朝の習慣です。

「ちむどんどん」ももうすぐ終わりですね〜。
少し前、バナナをくわえながら、号泣した日がありました(笑)

主人公暢子は、やっとの思いで沖縄料理の店「ちむどんどん」をオープンさせますが、
うまくいかず、閑古鳥が泣く状態……。
そんな時、以前修行したイタリア料理店の料理長、高嶋政伸さんが演じる二ツ橋さんが、
お店にやってきて相談にのってくれるシーンがありました。

その時の二ツ橋さんの言葉がこんな感じ……。

「うまくいかないときは、やめてもいいんです。
一度止まって、休んでもいいんです。
あなたは、飲食店で成功するために、生きているわけではありません。
幸せになるために生きているんです」。

今でも、この言葉を読むだけで、ジワっと涙が出てきます。
別に私が今、何かうまくいかないことを抱えているわけではないんだけれど、
幸せってなんなのかを、
胸の中心にストンと届けてくれる言葉だなあ〜としみじみ思いました。

人はみんな幸せになるために生きている……。
こんな当たり前のことを、わかっているつもりでわかっていなかったんだよなあって思います。

たとえライターとして成功しなくても、仕事をバリバリしなくても、
私は幸せになることができる。
今日、このフルーツをおいしく食べれば幸せだし、
こうしてブログを書くことが幸せだし、
夫が起きてきて「おはよう」と言うことが幸せ……。

怖がりの私は「もし〇〇になったらどうしよう?」と心配ばかりしてきたけれど、
ひとつひとつ目の前にあるものを「ああ、幸せ」って、
ちゃんと味わう日々を送ろう!
と思ったのでした。

もうひとつ感じたことがあります。
それは、やっぱり私は「言葉」に反応する人なのだなあということ。
セリフのひとつひとつ、
その人が発した一言。
そんな「言葉」を入り口に、その奥にある「真実」みたいなものを
心に刻むことが好き……。

音楽をアンテナにする人もいれば、
絵の人も、映像の人も、
人が感動するポイントはそれぞれです。

私の場合は、「ああ、生きててよかった!」(大袈裟!笑)と思うときは、いつも
素晴らしい言葉に出会ったとき。

そうそう、そうだった!
私には言葉が宝物なんだった!

だったら、やっぱり地味でも、私は言葉を綴ることをコツコツと続けていこう。
二ツ橋さんのこの言葉みたいに、
誰かの胸のまんなかに、す〜っと届く言葉を
見つけて、綴っていけば、
それを読んでくださった「言葉に反応する人種」の誰かが、ちょっと元気になってくれるかもしれない……。
と思ったのでした。

みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします!
ふふ(笑)。

今日も素敵な1日を!


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