「できる」と信じれば、本当にできちゃうかもしれない!

昨日は雨の中、ひとりで山の方へ。
知り合いが、山の中に小さな家を建て、東京と二拠点生活を始めました。
そこで、さっそく遊びに出かけたというわけです。

到着する頃は雨もあがり、車を降りるとひんやり。
21度ほどで、涼しくて、気持ちいいこと!

木立の中の小さな木造の家は、本当にかわいらしくて、
窓からはすぐそこに木々が見えて、外と内の境目がないよう……。
しっくいの壁と木の床。北欧のシンプルな家具。
過不足のない空間が、彼女らしいなあと思いました。

自宅で仕事ができる彼女は、どこに住んでも大丈夫。
なので、10月ぐらいまではこの家で暮らし、寒くなったら東京に戻るつもりだそう。

「毎日この風景を眺めながら暮らしたら、細胞レベルで人間が変わってきそうだね!」
と話しました。

「夏の湿気と暑さが苦手だから、家を探しているの」
と聞いたのは去年のこと。
最初はマンションを探していて、見つからないので、戸建に変え、
それでも見つからないので、土地を見に行ったら
この場所が気に入ったから、「買って建てることにしちゃった!」
と言いますから、すごい決断力です。

田舎の土地は、都内に比べると驚くほど安い上、
きちんと経済的に自立している彼女だからこその決断ではあるけれど……。
「決める」ってすごい力を持っているんだなあと改めて思いました。

私も、最近引っ越したい熱がむくむくと湧いてきているのですが、
なかなか「これ」という物件が見つかりません。

自然の中で暮らしたらいいなあと思うけれど、
取材や打ち合わせに行くことを考えると、「無理だよなあ」と思ってしまう……。

でもたぶん、決めちゃえば、なんとかなるのです。
仕事を調整し、打ち合わせや取材をギュッとまとめるとか……。

自分の心でちゃんと決めれば、現実はそちらへ引っ張られていくんだろうなあ。
そう思いながらも、なかなか思い切れないのが現状です。

お昼には、地元の野菜でスープを作ってくれたり、
1枚1枚パンケーキを焼いてくれたり。
産直のお店で買ったというふぞろいのいちごも香り高く、おいしかったなあ。

ランチの後は、コーヒーを入れて庭でティータイム。
小鳥の声を聞き、おいしい空気を胸いっぱい吸い込んで、
体中の細胞が、プチプチ新しくなった気がしました。

今までなら、「いいなあ」
「でも、それほどの経済力はないから、私には無理だなあ」
と思っていたと思います。

でも……。
人生の先の時間が短くなってきた今、
「できる」と信じて、行動してみれば、案外できちゃうかもしれない……と考えるようにもなりました。

問題は、自分が「本当にやりたい」と思っているかどうか……。

今日、朝目覚めたら、
今ごろ彼女は、あの部屋で、あの木立を眺めながら、お茶でも飲んでいるのかなあと思い巡らせました。

私はこれから、どうしたいんだろう?
仕事以外の時間を、どう過ごしたいんだろう?
何を眺め、何を食べて、暮らしたいんだろう?

1日を涼やかな山の中で過ごしたら、そんなことを考えたくなりました。

みなさんにとって、自分の心が本当に求めるもの、なんですか?

今日もいい1日を!


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