「大勢の中のひとり」にならないと、見えないことがある

あっいですね〜。
昨日、東京の昼間は37度にもなったのだとか。
今日から8月ですね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

この時期のテニスのレッスンは、さすがに昼間は極力避けて、
日が沈みかけた夜に。

実は、ワタクシ、ずっとプライベートのレッスンを続けてきたのですが、
1か月前から、元所属していたスクールにも再び通い始めました。(今、陽性者が増えて休校中ですが)

コロナ禍で、スクールをやめてあっという間に二年が経ち、
それでえも、プライベートではレッスンを続けていたので、
「アタシ、以前より、かなり上手になっているはず!!」
「みんな驚くかもよ!」
と意気込んで、スクールに出かけたのですが……。

チ〜ン…………。
10名ほどの中に混じって打ってみると、
まったくうまくいかない……。

あれ?
私、プライベートレッスンであんなに上手になったじゃん!
どうして、こんなにうまくいかないんだろう?
やっぱり私ってヘタッピなの?
と落ち込みまくりました。

よ〜く考えてみると……。
プライベートレッスンでは、コーチと1対1なので、
コーチが打ちやすい球を出してくれる。
それを打ち返せばうまくいく。
でも、スクールでは生徒同士が組んでラリーなどをするので、
あっちへ飛んだり、短かったり、長かったり。
それに対応するの方がずっと難しい……。

さらに、人数が多いから、10回に1回しか自分の番が回ってこない。
そこでミスをして、次にまた回ってきたとき、またミスをしたら、
どんどん下手な人に見えてくる……。
つまり「いい球を打つ」ことより、「ミスをしない」ことが大事になってくる……。

ということがわかってきました。

いや〜。これが大きな発見でした。
1対1のレッスンでは見えなかったことが、
大勢でのスクールの中で、初めて見えてきました。

そっか、私はもっと「確実性」を身につけなくてはいけないんだって……。

このことを機に、
ああ、独りよがりって、本当のことが見えなくなるんだなあと改めて感じました。

私は明るく閉じているので、大勢の人の中にいることが苦手です。
できれば少人数で行動したいし、
「多くの中のひとり」になるのが好きじゃない……。

でも、ずっとひとりで行動したり、
心地いい人数ばかりでいると、
視点が自分の中にしかなくなってしまうんだなあということがわかってきました。

スクールの中のひとりになったからこそ、
私は、今までバンバン球を打ち込んで、スカッとするだけだったんだな。
それだと確実性に欠けて、上達したとはいえないんだな、
ということがわかったように、
多くの人の中に身をおくことで、
より大きな視点で、自分の立ち位置を把握することができる……。

歳を重ねると、より「おひとりさま」で過ごすことが増えてきます。
「もうこの歳になったら、自分の好きなようにすればいいよね」と思いもします。

でも……。
それだと、どんどん視野が狭くなって、「自分がよければそれでいい」的な、
裸の王様になってしまいそう……。

時には、人が集まる場所に出ていって、
いろんな人に会って、話をし、
「今の自分がいる場所」を、
周りの人に助けてもらいながら、確かめることも大事なんだなあと思った次第。

「私」だけではなく、「誰か」の力ってすごいんですね。

みなさんは、「大勢の中の私」を見つけたことがありますか?

今日も酷暑が続きそうです。
みなさま、どうぞお気をつけて〜。
今日もいい1日を。


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