「あんな人、二度と会ってなんかやるもんか!」と思っていたけれど……。

暑い日が続きますね。
先日、「ロミユニ」のアトリエで開催していた全4回のライター塾が終わりました。
最後だったので、いつもは通り過ぎるだけの鶴岡八幡宮にお参りしてきました。
源平池には、大きなハスの花がぽっかり咲いて、まるで極楽浄土のようでした。

強い日差しの中に、すっくと立った姿に、こちらまで背筋が伸びる思いでした。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて。
先日、いつも読んでいる勝間和代さんのサポートメールの中に、こんな言葉がありました。
その週のテーマは「メンタル強化法」

人から裏切られたり、キャパオーバーで疲れ切ったり、何をしてもうまくいかなかったり。
自分の人生が思ったように順調にすすまないとき、不安や不満が蓄積されて心が弱っていきます。

勝間さんはこう綴っていらっしゃいました。

こういう時にぜひ思い出してほしいことはなにかというと
「起こっていることはすべて正しい」
です。

この言葉がずっと頭の中にあって、いろいろなことを思い巡らせていました。

正直に告白するなら、私はイヤなことをされたら、かなり根深くその人のことを恨み続けます(笑)。

すごく傷つく一言を言われたとき。
かなり失礼なやり方で、取材を断られたとき、
約束していたことを、すっぽかされたとき……。

もう二度とあの人には会わない!とか、二度と取材依頼なんてしない! とか 二度と話しかけない……
と頑なに心を閉ざして、
シャッターを閉めてしまうのです。

でも……。
もし、あの人と会って揉めたことも
「起こったことはすべて正しい」のだとしたら……。

先日ブログに書いた、我が家に時々ご飯を食べに来る平井かずみさんは、
どんなに気まずい思いをしたり、嫌な思いをしても、
次にその人に会った時、笑顔で「わあ、こんにちは〜!」と話しかけられる人です。

勝間さんの言葉で、そんな彼女の姿も思い出しました。

そして、改めて考えました。

あの人にイヤな思いをさせられたけれど、
その「イヤ」は、あの人の一部にすぎないんだって……。

人にはみんな、イヤな部分と愛おしい部分と、弱い部分と強い部分と………といった具合に
いろんな面があって、多面体だからこそ面白いはず!

だったら、一度イヤな思いをしただけで、
シャッターをピシャっと閉めてしまうのは、もったいないんじゃないかって……。

「もう、あんな人二度と会わない!」とそっぽを向いていたけれど、
「わあ、こんにちは〜!」
とこちらから心を開いて、もう一度笑顔で出逢い直してみれば、
また違った魅力が見えてくるかもしれません。

たぶん、私は妙にプライドが高いのです。
イヤな態度をとられたら、こちらをリスペクトしていないんだ! と思い込んでしまう……。
そんな、何の役にも立たないプライドはさっさと手放して、
イヤなことを許す、水に流す……
そんな軽やかな術を身につけたいなあと思います。

人は完璧ではいられません。
だとすれば、みんなが許し、許されて生きていく……。

 

なかなか難しいことかもしれないけれど、
無理矢理でも笑顔を作って、こちらから「こんにちは〜!」と言ってみようかなあと思っています。

みなさんは、「誰か」と仲直りできますか?

 

今日もいい1日を。

 

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