隣の人と意見が違うから面白い! 

最近はずっと雨が続き、ウォーキングに行けなかったのですが、
今朝起きたら、降っていなかったので、急いで出かけてきました。
水たまりがある道をテクテク歩くと、
あ〜、やっぱり私はこのウォーキングで、エンジンがかかっているのだなあと実感。
少々疲れが残っていても、歩くうちに体の細胞がプツプツと活性化されているような気分になります。

今日はモイスチャーな空気を楽しみながら歩きました。
気温は低いければ、湿度が高いので、汗をいっぱいかきました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、Youtubeで、ピアニストの反田恭平さんと、田村淳さんの対談を見ました。
反田さんといえば、今年のショパンコンクールで第2位!
でも、そのこと以外はあまり知りませんでした。

ところが!
詳しく知ってみると、この方、面白い!
目的はピアニストになることじゃなかった!
今は、オーケストラを株式会社化し、経営者としても活動しているそう。

しかも、そのオーケストラの会社の拠点は奈良。
日本だけではなく、世界を視野に入れ、外国の方が訪れたいと思う場所=奈良だったのだとか。
「奈良にいる鹿の数より、楽器を持って歩いている人の数を増やしたい」
「奈良をイタリアみたいにしたい。たとえば、タクシーの運転手さんがクラシックを聞いているとか
お年寄りが、演歌を歌うかわりにクラシックを歌うとか」
とおっしゃっておりました。

「ソリスティアーデ」というオンラインサロンも運営されています。

その活動のどれもが、今までのクラシック界の常識を打ち破る新しいことばかり!

印象的だったお話が、「オーケストラ」の在り方。
今までは、指揮者が絶対で、各楽器のパートの奏者は指揮者の言う通りに演奏するものでした。
でも、反田さんは、
たとえばバイオリニストが、「ここはこう弾いた方がいいんじゃない?」と提案したり、
他の人が「そこはそうじゃない方がいいんじゃない?」と
意見を交換しあって作り上げていくことが大事と。
すると、「その時」「その場」の音楽が立ち上がっていく……。

最近この「隣の人と違う」ということがとても大事なんじゃないかと思うようになりました。
私はずっと「違い」って怖いものだと思っていました。
誰かが私と違う意見を言うって、
なんだか自分を否定されているみたいって……。
でも、「違い」って、自分が持っていないものを相手からプレゼントしてもらう行為なんだ
ということが、やっとわかってきたのです。

昨日、新しい書籍についてオンラインでミーティングをいたしました。
デザイナーさん、編集者、イラストレーター。
それぞれの人が、プロの立場から、
「こうした方がいいんじゃない?」「私はこう思う」
といろんな意見を出してくれて、嬉しかったこと!

デザイナーさんはこう言うけれど、
イラストレーターさんは「それもいいけれど、私はこうしたらいいんじゃないかと思う」
とちゃんと意見を言ってくれる……。

そのクリエイティブな話し合いの時間は、とても心地いいものでした。

それぞれが持っているものを出し合う。
時には、隣の人と真逆なものを出すこともあるけれど、
その違いの中から、1人1人では思いもつかなったことが
みんなの意見の交換によって立ち上がってくることが、こんなにもワクワクするものなんだ、と知りました。

これから、もし誰かと意見が合わなかったり
違いが見えてきたら、
「お〜、だったらどうする?」と、そこから生まれる新しいものを
楽しみにしたいなあと思っています。

それにしても反田さん、まだ27歳!
すごいなあ〜。
近々初めてのエッセイ本も出るそうです。
発売前に3万部の重版決定なのだとか。羨ましい〜(笑)

みなさんは、「違い」から学んだ経験はありますか?

今日もいい1日を!


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