上手に「してもらう」人になる

あっついですね〜!
梅雨が吹き飛んで夏休みになったみたい。
みなさま、いかがお過ごしですか?

さて。
私は昨夜遅く、2泊3日の出張から戻りました。
今回は、レンタカーを借りなかったので、
車でホテルに迎えに来てもらったり、送ってもらったり。
誰かの車で目的地に行き、そこから別の方の車に乗り換えて、次の目的地まで連れて行ってもらったり。
みなさんの「親切のリレー」で、
移動がとてもスムーズでした。

取材先でご飯を用意してくださったり(下の写真)
取材以外にも、知り合いが会いに来てくれたり、
以前、別々な時期に知り合った方たちが集まってくださってご飯を食べたり。
それも、すべてお店を予約してくださり、
私は言われた場所に行くだけ……。

実は、こんなことはとっても珍しいのです。
どちらかといえば、取材に行くというと「段取り」が仕事のようなもので、
いつもは、誰かにご迷惑をかけないようにと
レンタカーを借りて、次の目的地へ自力で移動するし、
事前にいろいろな人に聞いてお店もブッキングするし……。

「やってもらう」ということに慣れていないので、
今回、な〜んにも言わないのに
みなさんが、テキパキと動いてくださって、
「受け取るだけ」という状態に、お尻がもぞもぞしました。

いつもなら「悪いなあ」「申し訳ない〜!」と思ってしまうけれど、
今回は、とっても嬉しくて、
自然に素直に「ありがとう〜!」と感謝して受け取ることができました。

車もない、自分で動けない、街の情報も知らない……。
自分が「何もできません」と言う体験は、
意外やあまりないのでは……。

いつもは、「頑張らなくちゃ」「私がやらなくちゃ」とばかり思っているけれど、
「受け取る」だけって、
「私はできません」と降参し、「お願いします」と相手に託し、「ありがとうございます」と感謝するということ。

それが、こんなにも心地よくて、心満たされるものなんだと、
改めて実感しました。

そして、「ああ、頑張ることだけがいいわけじゃない」「責任を持つことがいいわけじゃない」
と思ったのでした。

ただ……。
誰かやってくれないかな〜と待っていると
もし、やってくれなかったら「どうしてしてくれないの!」と
文句を言うことになります。

「上手に受け取る」には、
まず自分の足で立っていることが大事なのかもしれません。

昨夜、夕ご飯を食べたとき、
隣の席にいた方がお誕生日でした。
その日、店にいる人は、グループは違えど、みんな地元の知り合いばかり。
そして、最後に突然音楽が鳴り響き、
その人が大好きという歌を、私の知り合いが熱唱!
私は、思ってもみない展開でびっくり!
みんなで笑い転げたけれど、
後から思えば、
スピーカーを家から運んできて、お店に仕込み、
内緒で衣装を着込んで……という準備はかなり大変だったはず。

なのに、帰る頃には、当たり前のように荷物を車に積み込み、
飄々と帰っていく……。
その何も見返りを期待せず、ただただ友達を喜ばせたい姿に感動してしまいました。

そこに集まった人は、みんなちゃんと自分のことは自分でできる人たちでした。
だからこそ、互いに「やってあげる」と「やってもらう」を上手に交換しあえるのかも。

最後の車のリレーは、夫でした。
仕事が遅くなると言っていたのに、一度家に帰り、トンボ帰りで
迎えに来てくれて感謝!

いろいろな方の優しさを受け取って、心が満タン!
今週も頑張れそうです。

みなさんは、「受け取る」こと、得意ですか?

そうそう、昨夜、「暮らしのおへそラジオ」の第4回が更新になりました。
よかったら聞いてみてくださいね〜。

暑いですが、みなさんお気をつけて。今日もいい1日を!

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ