「先が予測できないこと」「わからない」方へ進む方が断然楽しい!

昨晩、出張から戻りました。
毎回、行く前は、取材がうまくいくかしら?とか
レンタカーで初めての道、大丈夫かな? とか
久しぶりにお会いする人に、ちゃんとお話し聞けるだろうか?とか
いろいろ心配になります。

そして、あ〜あ、行きたくないなあ〜とどよ〜んとした気持ちになったりします。
どうやら、気が小さい私は、
「わからないこと」をやることが、苦手のよう。

「こうやって」「こうなって」「こんな感じで終わるはず」
となんとなく先が読めると、安心して出かけられるのですが、
「あ〜、どうだろう?」「う〜ん、大丈夫かなあ?」
と、「行ってみないとわからない」状態にすこぶる弱いのです……。

でも!
取材が始まってみると、もう夢中!
「へ〜!」と取材先の方のお話しに聞き入り、
ご自宅での様子に目が釘付けになり、
「なるほど〜」
「そっか〜!」と感動することばかり!
どんどん「ワクワク」のスイッチが入って、
いろいろな新しい発見に、心が満タンになって、
「あ〜、楽しかった!」と帰路につくことになります。

そして、毎回思います。
「先が見えないこと」「わからないこと」「予測がつかないこと」って
苦しいけど楽しい〜!って。

たぶん「予測がつく範囲」では、何にも発見できないし、
心が揺さぶられることもないのだと思います。

でも、「わからない」からこそ、思いもかけない言葉や、風景や、モノとの出会いに「なるほど〜!」
と扉を開ける喜びをゲットできる……。

私たちは、ついラクな方を選んでしまうので、
「わかる範囲」でものごとをやろうとしてしまいます。
でも、もし目の前に「なんとなくわかること」と「わからないこと」という道があれば、
「わからない」方へ進む方が断然楽しい!

それは、取材や仕事だけでなく、家事にも言えること。
使ったことがない、掃除用ブラシを使ってみることで、「なるほど〜、こんなふうに黒づみが落ちるのね」
とわかるし、
やったことがない、時間割で1日を始めてみれば、「なるほど〜、こんな順番でやると、気が楽になるんだ」
と発見したりします。

もしかしたら、その掃除ブラシは、全然役に立たないかもしれないし、
その時間割は、すごく効率が悪いかもしれない……。
でも、たとえ結果が「バツ」でも、
「そっか、こういうブラシは使いにくいのね」とか「この順番はラクだけど、時間がかかる」
とわかったりします。

そんなプロセスが、自分を育ててくれるよなあと思います。
若い頃は、最短距離で「結果」に辿り着きたかったけれど、
この歳になって、やっとその「道中」で見る風景こそ大事なんだよなあと思えるようになりました。

帰って、ウォーキングに出かけると、紫陽花がぐっと紫がかっていました。
一歩日常の外に出て、また戻ると、
「いつも」の風景も新鮮になります。

日々淡々と続く「同じこと」と、
一歩外に出て経験する「わからないこと」を
バランスよくミックスさせていければいいなあと思います。

みなさんは、「わからない」こと、持っていますか?

 

今日もいい1日を。


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