人生後半には、「大いなる道草」が必要だ!

さわやかなお天気の今日、誕生日を迎えました〜。
そう、5月3日、憲法記念日生まれだから憲子。
去年もそう書いたなあと1年の速さに驚きます。

健康で、仕事もちゃんとできて、好きな家に住み、こうして文章を書き、読んでくださる方がいることに
本当に感謝です。
みなさま、ありがとうございます!

で!
自分への誕生日プレゼントに新しいラケットを買いました〜!
YONEX EZONE 大阪なおみちゃんモデルです。
アートディレクターの引田大さんに「いいらしいよ」と聞いて、さっそく買いに出かけました。

で!
私のゴールデンウィークはテニス強化ウィークにすることに!
1日おきにレッスンの予約を入れ、連休中4日間はテニス!
昨日も、夕方黒い雲がもくもく広がってきた中、「降らないで〜!」と念じながら行ってまいりました。

私は今パーソナルのレッスンに通っているので、
1時間、コーチと1対1でコートにたって、最初はミニラリーからはじまり、
その後ラリー→玉出しをしてもらってフォアとバックハンドのストローク、
そして、ボレー、スマッシュ、
最後に、フォア→バック→アプローチ→ボレー→スマッシュの5本を打つ、
最後にもう一度ラリー
というメニューをこなします。

水分はこまめに補給するけれど、1時間ほぼぶっ続けで走りっぱなし。
これは、かなりきつくて、終わる頃は真冬でも汗びっしょりになりクタクタになります。

それでも、毎回ちょ〜楽しい〜。

それは、ひとつひとつ「できない」ことが「できる」ようになっていく、
プロセスを味わうからだろうなあと思います。

たとえば、私はずっと軟式テニスをやっていたので、
体重を後ろ足から前足へ移動させながら打つ、という癖が染み付いています。
それをやらず、体が前に傾かないように、
軸をきちんと立てて打つ。
たったこれだけのことがなかなかできない……。

コーチは、「じゃあ、打った後、左の脇をしめてみて」
と細かなアドバイスをしてくれます。
そのいう通りにやってみると、「おっ!違う!」と今までと打ち方が変化するのです。
でも、それを体に定着させるのがなかなか……。
何度も練習して、少しずつ「ずっとその姿勢で打てる」ようになってきます。

そんな小さな一歩一歩が楽しい……。

たぶん、私にとってテニスは、フリーライターになって初めての
大いなる道草なのです。

29歳でフリーになって、ずっと仕事一筋。
自分の時間を使うなら、仕事に役に立つことを!と考えてきました。

私はライフスタイルについて書くことがほとんどなので、
家でご飯を作ったり、掃除をしたり、洗濯をする……
そのすべてが仕事につながっています。
だから余計に仕事と暮らしの境目がない……。

でも……。
どうやら、仕事だけ、何かを成し遂げるだけでは、幸せになれないらしい……。
そんなことに、50歳をすぎてようやく気づけるようになってきました。

何かを生み出さなくてもいいじゃん。
楽しけりゃ、それでいいじゃん。
やっとそう思えるお年頃になったかな……。

一生懸命仕事をしてきたり、家事や子育てをしてきたり。
人はみんな、頑張ります。
でも、頑張って何かを手にしなくてもいい……。

それは、私にとって、うっすらと見えつつある「老後」の生き方を探る鍵でもあるような気がします。

もっともっと、と生きていたけれど、
これからは、いやでも「できないこと」が増えてきて、
人生を下らなくてはいけない……。
そんな時、ご機嫌に下るための相棒が、「大いなる道草」なのかもなあと思います。

目の前にあることの中から、お楽しみの種を見つけて拾い上げ、
何にも得にならないけれど、面白いからどんどんやっちゃう!
そうやって、人生後半を愉快にしていければいいなあと思います。

みなさんにとっての「道草」はなんですか?

 

今日もいい1日を〜!

 


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