週末の東京は初夏のような暑さでした。
みなさま、いかがお過ごしでしたか?
原稿もひと段落して、日曜日の夜に「暮らしのおへそ vol33」にも出ていただいた
菓子・料理研究家、若山曜子さんの新著「フランス仕込みのキッシュとタルト」
を見ながら、キッシュを作ってみました。
実は今まで、私が自宅で作っていたのは「キッシュもどき」。
タルト生地を作るのが面倒だったので、グラタン皿などにきのこやアスパラなどを炒めたものと
卵生地を流し込んで焼いただけ。
つまり「キッシュの中身」だけを作っていたのです。
が!
この本の「はじめに」には、若山さんがフランスで出会ったタルトのお話が書いてありました。
「具材が何であれ、どれも土台のタルト生地がしっかりと主張します。
一口食べると必ず粉とバターの香ばしさが口いっぱいに広がる。それがタルトなのです。
(中略)
タルトやキッシュは土台が存在して、初めて完成する食べ物。
そんな当たり前のことに、フランスで気づきました」。
う〜ん、なるほど〜!
これは作ってみなければ!と思った次第です。
この本が素晴らしい!と思ったのは、
分量が「食べきりサイズ」だということです。
掲載されているレシピは直径18×高さ2,5~3㎝ぐらいのタルト型、
または16×20,5×高さ3㎝のホーローバットサイズ。
よくある大きなキッシュやタルトは、作るのも大変だし、
我が家のような2人家族だと食べきることが難しい……。
でも、ちょい小さめだと、だいたい2人で2〜3回で食べ切れるので、
「あ〜、おいしかった!」と終われるのです。
私はタルト型も、ちょうどいいホーローバットも持っていなかったので
グラタン皿で作ってみることにしました。
作ったのは、本の一番最初に紹介されている、いちばんシンプルな玉ねぎのキッシュです。
タルト生地を敷いて、ちゃんとフォークで穴を開けて、空焼きをして……。
ただ、やっぱりグラタン皿ではちょっと深過ぎました。
中身がちょっぴり少なくなってしまいました……。
これだと材料を1,5倍ぐらいにするのがいいよう。
次は、そうやって作ってみようと思います。
でも、焼き立てをカットして、食べてみると……。
若山さんが書いていらしたとおり!
サクッとした歯応えで、間違いなく粉とバターの香り!
そして、ふわふわの卵とあま〜い玉ねぎ!
最高においしかったです!
きっと、作ったことがないものは、4~5回作ってみないと、
上手にできるようにならないんだろうなあと思います。
我が家の器と、我が家のオーブンと、我が家好みの味を
何度も作ってみながら、発見していく……。
料理本って、その入り口を作ってくれているんだなあと実感。
この本の後半に紹介されていた、私が大、大、大好きなタルトタタンも作ってみたいし、
キャラメルバナナタルトもおいしそうだったなあ〜。
説明がとても丁寧だし、写真も美しいので、ほんとおすすめの1冊です。
さあ、次はどれを作ろうかな〜。
みなさま、今日もいい1日を〜