プリンを食べながら、「新しい年長者=モダンエルダー」という言葉を知る。 

忙しい時ほど、別のことがしたくなる……。
ってことで、原稿の合間に昨日はプリンを作りました。
文筆家で、ポルトガル料理研究家の馬田草織さんが、
「やっぱりおうちでつくるプリンのよさは、熱々を食べられること〜」
とインスタにプリンの写真をあげていらっしゃって、
食べたくて、食べたくて、たまらなくなったので……(笑)

鍋にグラニュー糖を入れて火にかけ、ふつふつしてくるのを待ってカラメルを。
卵3個、砂糖50g、温めた牛乳200ccをまぜるだけで卵液を。
これをカップに注いで、お湯を張ったバットに入れてオーブンへ。
作っている時間は15分ほど。
たちまちできちゃいました。

馬田さんがマスカルポーネチーズを添えると断然おいしい!って書いていらしたので、
ぜひやってみたかったのだけれど、
買いに行く前に食べちゃった!

さて……。
先日「日経XWomen」の記事を読んでいたら
「モダンエルダー」という言葉が出てきました。
「新しい年長者」という意味なのだそう。

歳をとっても、職場の賢者として活躍する、という新しい働き方が紹介されていました。

モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』(日経BP)
という本を書かれた外村仁さんのインタビューでした。
この本をポチって、まだ読んではいないのですが、この記事をとても興味を持って読みました。

どんな人も自分が今まで生きてきた「経験」を持っています。
それを認識して強みとして表現する……。
これを「年長者たちのウィズダム(知恵)」というのだとか。
それを生かして働くのが、モダンエルダーというわけです。

だから誰でもがモダンエルダーになれる……。
でも、自分が「モダンエルダー」になろう!とすると、なかなか難しい……。
だって、今まで自分が何を学び、経験し、それが今の自分にとってどんな「強み」になっているか、
自分で分析しなくちゃいけないから……。

多くの人が「私の経験なんて、なんの役にもたたないよ」
と顔の前で手をぶんぶん振りたくなるのではないでしょうか?

私も、自分が「ライター塾」なんていうエラそ〜なことができるなんて、
思ってもいませんでした。

始めるにあたって、私はどうやって文章を書いているのだろう?
と今まで無意識にやってきたことを、分解して、整理してみました。
誰かに伝えなくてはいけない、
となると、イヤでも自分の持ち物を点検しなければいけません。

この作業が、自分でもびっくりするほどいい時間となりました。
そっか、こうやって書いて、こうして真実を見つけ、どうやったら伝わるかを考えているんだ!
改めて掘り出した自分自身を、自分がいちばんびっくりして見つめていたかも。

歳をとり、ITリタラシーが高い若者が次々と出てきて、
自分はもう役にたたないんじゃないか、もう私は終わりなんじゃないか……
と思いがち。

でも、自分にしか持つことができない知恵がきっとある……。

「ライター塾サロン」で、文章を書き、コメントをしあうメンバーの中で
先輩ママが、出産したばかりのおかあさんに「大丈夫だよ」と言ってあげることも
そうだよなあと思います。

私はペシミストなので、ここにもずっと書いてきたように
すぐに「私なんて……」と言いたくなります。

でも……。
見方を変えるって、すごい力を生み出すんだなあと思います。
自分の今までの経験を「私なんて……」と、「やったまま」に放置しておくのと
「こんな私の経験でも!」と、今一度取り上げて、見直して整理してみるのとでは、
同じ経験が、まったく違うものになる!

だったら、同じ経験をピカピカに磨いて、手渡してみるのもいいんじゃないかなあと思うこのごろ。

いろんな人が、自分の「年長者のウィズダム(知恵)」を持ち寄って、
交換しあえるのなら、
人生後半がなんだか明るくハッピーになりそうな予感がしています。

みなさんの知恵はなんですか?

今日もいい1日を。

 


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