本屋さんから、明日を変える「学び」が始まる

昨日書店をのぞいたら、きれいなおね〜さんの横でこぶしが頑張ってくれていました!(笑)
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

暮らしのおへそ vol33」お手にとっていただけたでしょうか?
この号で、ぜひやりたかったのが「学び直しのおへそ」です。

章の扉にも書きましたが、
去年あたりから、しきりと「リカレント」という言葉を耳にするようになりました。
社会人になって、もう一度学び直すこと。
もともとは「循環」という意味で、
学び、生活に戻り、学びを日常に生かし、また学びに行く……というプロセスです。

たとえば、アメリカの某企業の倉庫で働いていた人が、
社内のリカレントシステムを利用して学び、
マネジメント業務にキャリアアップする……というニュースを読んだりしておりました。

その頃、私は
「歳をとっても、枯れないで生きるにはどうしたらいいんだろう?」と考えていました。
こうやって、「日々のこと」を更新したり、
書籍の原稿を書いたり。
自分の日常を綴っていると、いつか書くことがなくなって、枯れてしまって
なんにも書けなくなるんじゃなかろうか………って。

そんなときこの「リカレント」という言葉を聞き、
あっそうか!って思ったのです。
枯れないためには、学べばいいんだって……。

「おへそ」の扉には、こんな風に書きました。

大人の学びは「自分」と直結しているからこそ、
学び、知ることで、明日を見る目を変えてくれます。
何歳になっても変身できる……。
そんな「学び直しのおへそ」を手に入れたいものです。

が、
いったいどこから何を学べばいいのでしょう?

そこでお話を聞きに行ったのが、ライフオーガナイザーとして、
整理収納から始まり今では、いろいろなプロジェクトを動かしていらっしゃる鈴木尚子さん。

昨年、鈴木さんとお会いしてたくさん刺激をいただいたことは、
以前ここにも書かせていただきました。
いつ会っても、鈴木さんのお話からは、
「子育てってなに?」「心ってなに?」「幸せってなに?」「ビジネスってなに?」
と問いをたて、学んでいらっしゃるんだなあということを感じられました。

そんな鈴木さんの「学び方」をぜひ知りたいと思ったのです。

「学びたい」と思っても、まずは「どこで」「どうやって学ぶ」かがわかりません……。
学校に行くの?
ワークショップに参加するの?
通信教育を探すの?

と思っていたら…….

なんと、鈴木さんが学びのために、まず出かけて行くのは、ご自宅近くの書店でした。
ここで、「今知りたいこと」に合う本を探すそう。

え〜? そんなアナログな方法で?
と驚きました。

でも、鈴木さんはこの方法で、専業主婦から「ライフオーガナイザー」という資格をとり
会社を立ち上げ、ビジネスを成長させ、みんなが困っている心の問題を解決してこられたのでした。

書店でどうやって本を選び、それをどうやってご自身の暮らしに生かしてこられたか……。
ぜひ読んでいただきたいです。

「いつ」「何を」学ぶかを自分で見つける方法を教えてくれたのは、
ロミ・ユニ コンフィチュール」を営むいがらしろみさん。

ろみさんが、繰り返し更新し続けているのが、10年日記です。
今回、取材のときに「じゃあ、イチダさんのも作ってあげる!」
とろみさんが、ノートを広げて私の10年日記の土台を書いてくれました。

 

まずは0~10までの数字を書きます。
その横に、自分の年齢を書きます。
たったこれだけで衝撃!
10年後の自分の年齢を、「数字」で見るだけで唖然としてしまいます。
そして、何年後になにをしていたいか、を書きます。

「それ、いちばん苦手なんですよ〜」
とワタクシ。
「だって、何年後になにをしてるかなんて、わからないもん〜」
そう言うと
「いいんですよ、正しくなくたって。このころ何をしていたらワクワクするかな〜、だけでいいの」
とろみさん。
そっか! ワクワクすることを書けばいいのね!
と目からウロコでした。

こうやって「やりたいこと」を書き出していくと、
そのために何年前から準備を始めておかなくてはいけないか、
いつから何を学ばなければいけないか、
が見えてくる、というわけ。

ろみさんの「今学びたいこと」や、「これまでの学びの足跡」もご紹介していますので
見てみてくださいね〜。

今、一番学んでみたいこと=お金
の学び方について聞いたのが、「お金のアッコちゃん」の名で
家計術のワークショップや講座を開いている茂中瑛子さん。

女優としても活躍されていて、
若い頃、お金がなくて、不安で苦しくて……。
そんな状況から抜け出すために、お金について学び始めたそうです。

茂中さんが教えてくれたのは、
学んだら、「やってみる」ということ。
投資など、未知の世界のことは、なかなか怖くて踏み込むことができません。
でも、誰かに教えてもらったら
素直になって、まずはやってみる……。
自分に合わなかったり、いまいちと感じれば、
そこからまた考えればいい……。

「若い頃からずっと自信がなかったから、
その分、素直になりました。
それが、学びにいちばん役立ったと思っています」
と茂中さん。

学ぶって、「やってみること」で暮らしに定着するのですね〜。

みなさんに教えてもらった「学びのおへそ」は
本当にたくさんのことを教えてくれました。

なんだかこのごろな〜。
もうちょっとこうだったらいいのにな〜。
そんなもやもやを抱えていたら、ぜひこの3人の「学びのおへそ」を読んでみてくださいね。

 

今日もいい1日を〜

 

 

写真
鈴木尚子さん:有賀傑
いがらしろみさん:砂原文
茂中瑛子さん:岡田久仁子


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