自分の扉を、もうちょびっとだけ開けてみる。

 

 

実家から自宅へ戻りました。
タクシーに乗って、後ろの窓から母の小さな姿を見てバイバイと手を振ると
毎回泣きそうになってしまいます。

そして、いつもの日常が始まりました。
私は、朝起きて、いつもの道をウォーキングに出かけ、ストレッチをして、洗濯機を回し
いつものお茶をポットに詰めて、パソコンデスクの前に座わります。

1週間ぶりに、自分のデスクの前に座ると、
ハ〜、落ち着くわ〜!
と改めて思いました。
私がいちばん長い時間を過ごす場所。
いちばん集中できる場所は、やっぱりここなのだなあと思います。

毎朝、ゆとりがある時には、
定期観測している、ネット記事の目次をさらっと眺め
気になる記事だけをピックアップして読みます。
仕事でアップアップしているときには、
どんな記事も心に入ってこなくて、素通りしてしまうことも多いのですが、
こんなふうにたっぷり休み、
実家に帰ってしばらく、インプットをしていなかった後には
いろんな言葉がグサグサと心にささり、
あれこれノートに書き込んだりします。

昨日メモしたのは、「LIFE SHIFT」がベストセラーとなった、リンダ・グラットン氏の言葉。
彼女は、人生100年時代になって、「私たちは、人生の枠組みを再構築しなくてはいけない」
と提唱されています。

多くの人たちが90代まで生きるようになる。
そんなことは、今までありませんでした。
60歳で還暦を迎え、リタイアして、余生を送る……。
そんな「当たり前」が崩れかけている今、
人生の後半に、自分の可能性をどう広げていくのか……。

その大きなキーワードして、グラットンさんがあげるのが「コミュニティー」です。

「私たちが変化し、変容する方法の1つは、自分とは異なる人々と過ごすことです。
自分とは違う世界観を持っている人、自分にはない能力を持っている人。
彼らと一緒に過ごすことで、
私たちは自分がどのような人間になれるのか、
つまり『可能性のある自分』を追求することができるのです」(日経Xwomanより)

私はいつも「明るく閉じている」と言っている通り、人とのコミュニケーションが苦手です。
仕事モードになれば、知らない人にもどんどん会いに行くし、
誰とでも話ができるけれど、
プライベートとなると、とたんに閉じてしまう……。

でも、人生後半になるにつれ、
それでは、豊かに生きていけないんじゃないか、と感じるようになりました。

ひとりでできることは限られているし、
ひとりで考えていたら、ずっと同じ場所をぐるぐる回っているだけ。

それよりも、誰かに会って、話を聞いて、
「へ〜!」「ほ〜!」と驚いて、
自分の内側が波だって、新たな変化が起こり、
ちょっとだけ自分が変わる。
そんな他者との「つながり」の中で、自分を耕すことが、
人生後半をワクワクと過ごすコツなのかも……
という予感がしています。

ただ、そのためには、まず心を開いて、他者とかかわらなくてはいけません。

もうかっこつけてる場合じゃないよ、アタシ!
一歩引いて、すかしてつきあっていた周りの人に、
もっとちゃんと向き合う時がきたんじゃない?

そう自分に言ってみたくなりました。
仕事以外の、プライベートな人との付き合いの扉を
もう少し広く開けてみたいと思うこのごろです。

みなさんは、どんな風に人付き合いをしていらっしゃるのでしょうか?

 

今日もいい1日を!


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