明日歩く力は、今日の中にある!

 

 

あちこちで雪の被害が起こっているようです。
みなさんのお住まいの地域は大丈夫でしょうか?
いよいよ年の瀬ですね〜。

私は、PCR検査をすませ、いつもより早く実家に戻りました。
母が手術をして以来、動くのが辛いので、年末のいろいろな仕事を手伝うためです。
帰りの新幹線が雪で1時間半遅れ、やっと到着いたしました。

 

新幹線の窓から外を眺めていると、
「いつも」の一歩外に出て、自分の毎日を眺めるいい時間になります。

「今年もいっぱい仕事をしたなあ」
「仕事のことばっかり考えていたら、いつ楽しむんだろう?」
「残りの時間の方が短いんだから、今遊ばなくちゃね」
「来年は、夫ともっと遊びに行こう!」
など、つらつら考えておりました。

次の一歩の材料は、自分の中にあるんだよなあとこの頃よく思います。
若い頃は、新しい刺激を受けて、
それで自分が変わっていくのが楽しかったけれど、
だんだん歳を重ねると、
いつもいつも、新たな刺激を求め続けることに疲れてしまいます。
「こうして、私は枯れていくのだろうか……」
と思っていたけれど、
待てよ!
と思いました。

自分がすでに経験したことの中に、
「今日」という小さな1日の中に、
見過ごしている種がいっぱいある。
これからは、それを一つ一つ拾い上げて、味わえ直せばいい。
そう考えると、
まだ気付いていない、拾い忘れたものが、いっぱいあるじゃん!
と思ったというわけです。

 

このことに気づくきっかけをくれたのが
今年参加した、Emiさんの「マイノート」のワークショップでした。
そのEmiさんが、マイノートの作り方、使い方について書かれた新著を出されました。

 

続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート」(大和書房)

マイノートの最大のポイントは、Emiさんがこの本で綴られている
「魔法の1本線」だと思います。
その日見たもの、感じたこと、読んだ言葉、など
心がハッと動いた時に、そのことをノートに書きます。
ここからが大事。
その横に「魔法の1本線」を引き、
「だったら……」の先を書くというわけ。
自分が発見したことを心に取り入れた時、
どう考え、どう変わり、何を感じ、これからどうしようとするのか。

事実を記録するだけでは、すぐに忘れてしまうけれど、
この「だったら」という作業をすることで、
その事実によって、自分の中に何が起ころうとしているかを、
自分で分析する。
その分析によって、新たな発見をする、ということです。

実際に「魔法の1本線」から向こう側を書いてみると、
「あ、そうそう私、昨日こんなこと書いたんだよな」
ととてもよく覚えていることに驚きます。
私もこのブログを書く時に、そこから考えたことを拾い上げることもしょっちゅう。

 

何気なく暮らしていると、自分が何を得たのかさえ見逃してしまいがち。
それをしっかりこの手に握る……。
そうすれば、どこかへ出かけなくても、新しいものと出会わなくても、
今のまんまで、自分を豊に耕すことができるなあと感じています。

 

今回このご著書を読んで、改めてすごいなあと思ったのが
「マイノート」の様々な使いこなし方です。
例えば、「今日はいい感じ」と思ったときのコーディネートを書いておく。
人って、去年どんな服を着ていたかさえ忘れてしまいます。
それを書き留めておくことで、一体自分が何を「いい」としているのかがわかります。

このほかにも「誰かの素敵な行動」をメモすることで
真似してみたり、
トラブルが起きた時も、書くことで、
それを解決する回路を自分の中に蓄えたり……。

そっか〜。
マイノートって「使う」ことで、
自分の日常を記録する→見直す→考える→行動する
というサイクルが生まれるのだなあと改めて知りました。
この本の中には、自分の暮らしの中にある宝物の発見方法が綴られている気がします。

 

今年も残り4日というところでノートが終わってしまい
中途半端な年末から、新しいマイノートを作りました。
来年は、どんな掘り出し物がありますやら!
楽しみです。

みなさんも、新たな年にノートを1冊買ってみてはいかがでしょうか?

今日もいい1日を!


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