休みの日を、上手に味わえる人になりたい!

東京は、週末2日ともとてもいいお天気でした。
みなさま、いかがお過ごしですか?

私は土曜日には、「ちょっと背伸びのもの選び」で、表紙に絵を描いてくださった
山口一郎さんの個展へDEE’S HALLへ行ってきました。
今回のテーマは「Piece」。
会場いっぱいに、のびやかに描かれた花が展示されて、
見て回るだけで、本当にピースフルな気分に。

今回は珍しく輪郭を取らないで、絵具の色を重ねるだけで描かれていて、
その分、生命感が溢れるようでした。

私も1枚、我が家に連れて帰ることに。
今年中には届く予定で、
またいつもの廊下の突き当たりに、新しい絵を飾るのが楽しみです。

DEE’S HALLでの個展は、22日(水)まで。
まだ間に合いますよ〜!

そして、日曜日には「暮らしのおへそ」の前号 vol32で取材をさせていただいた
陶芸家、岡崎裕子さんの個展へ、葉山のサンシャインプラスクラウドへ。
最終日に滑り込みました。

家での時間が多くなったこのごろ。
そんな自宅でのご飯がちょっと特別になるように、
「ホリデーシーズン」と名付けた器が並んでいました。

私は、めったに柄付きの器を買わないのですが、
山口さんの花とリンクしているようで、
美しいラインで花が描かれた鉢をいただきました。
真ん中が美しい水色になっていて、
おかずを食べ切った後の景色が楽しみです。

久しぶりに、サンシャインプラスクラウドに行きました。
ここは、古い保養所をリノベーションした空間で、
本当に気持ちのいいロケーションです。(写真を撮ればよかったなあ〜。すっかり忘れていました)
入り口がわかりにくくて、やっと見つけてエントランスを入ると急な坂。
うっそうと茂る木々の中に、建物が見えてきます。
洋服のショップと花屋さん、カフェ、そしてギャラリースペースがあって
訪れるたびに「ああ、いい気が流れているなあ〜」と感じます。

 

帰り道、湘南新宿ライナーに揺られながら、ちょっと後悔していました。
もっとゆっくりしてくればよかったなあ〜って。
午前中、家で原稿を1本書いてから出かけたので、葉山に着いたのは2時半ころ。
その後、もう1件行くところがあったので、
器を見て、店内をちょっとくるりとまわって、すぐにタクシーで帰ってきてしまいました。

もうちょっと早く家を出て、せっかくのカフェでランチでもすればよかったなあ。
葉山の他のお店も行けばよかったなあ。

山口さんの個展でも、もっとじっくり「Piece」というテーマについて
お話聞かせてもらえばよかったなあ。

私はいつもこんなふう。
バタバタしていて、「今」をゆっくり味わえていない……と反省。

そもそも個展などに長居をする、というのが苦手です。
作家さんがそこにいて、少しお話するのは楽しいんだけれど、
ずっと私がそこにいて、相手に気を遣わせるのもイヤだし、
どう時間を過ごせばいいのか、お尻がもぞもぞしてきて、
いつも、とっとと帰ってしまいます。

もっとその場をゆっくり味わって、
その場の空気に自分を溶け込ませればいいのに……。

帰りに、五木寛之さんの「百歳人生を生きるヒント」という本を読んでいたら、
偶然、マインドフルネス(呼吸法によって、『今、ここ』に集中する)のことが書いてありました。
そこで紹介されていた言葉。

「吸う息は贈り物、吐く息は捧げ物」

五木さんは、こう説明されています。

「つまり、はいってくる息は、神または宇宙からのギフトであり、
出す息は、自分から神や宇宙への捧げ物。
そう感じると、味気ないほどシンプルな呼吸という営みが、
大いなる宇宙の力とつながっているような気がしてきます」

私は、今いちばん何がしたいのだろう?
仕事から離れて、いちばんやってみたいことはなにかな?
そう考えるとわからなくなってきました。

休みの日をゆっくり味わえる人になりたい……。
「ねばらない」に追いかけられている毎日から
「これが楽しい!」という日々へ変えられたらいいなあと思います。

来年はどんな年にしようか……。
もうそんなことを考える時期になりましたね。

みなさんは、どんな週末を過ごされたのでしょうか?

 

今日もいい1日を!

 


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