私、「違いに弱いおんな」なんです。

東京はずっと、この時期にしては暖かい日々が続いています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、初めてこんな駅ビルにあるワーキングスペースを利用してみました。
というのも、朝9時から10時ぐらいまでオープン前のお店で撮影。
その次の撮影は13時から。
間が3時間空いてしまいます。
一旦自宅に戻ると、着いたとたんトンボ帰りしなくてはいけない距離で、
スタバで仕事するかな?
と思ったけれど、3時間も居座るのはちょっとなあ、どうしようかな〜と考えていました。

そんな時、そうだ!コロナ禍でいろんなコワーキングスペースができたはず。
と検索してみたら、
このボックスが出てきたというわけです。
会員登録をして、予約をすると、スマホで鍵が解錠できるしくみ。
中がめちゃ狭いけれど、
WI-FI設備はばっちりだし、中でZOOM会議も可能。
私は、みっちり3時間、パソコンで原稿を書いたり、ipadでコンテを書いてメールで送ったりして
過ごせました。
いや〜、時代は変わりましたね〜(笑)

さて……。
仕事をしていると、いろんな事件が起こります。
実はワタクシ、人と意見が食い違うということに、とっても弱いのです。
自分が提案したことに「それ違うと思う」と言われたとき。
書いた原稿に「言っていたことと違う」と言われたとき、
イベントを開いたとき「もうちょっとこうだったらよかった」と意見をいただいたとき。

自分がやったことすべてが正解だとは限らないし
世の中の人、すべてが同じ意見になるわけでもない。
いろんな意見な人がいてこそ、多様性が生まれるし
自分と違う視点を知ってこそ、自分の幅を広げることができる………。

頭では、ぜ〜んぶわかっているのです。
でも、「それちょっと違うんです」というひとことで
毎回ど〜〜んと沼に沈んでしまいます。

ああ、私ったらなんにもわかっていなかったのかしら。
あの人は、私の世界観が気に入らないのかしら。

そう思ったら、どんどん暗く悲しくなってきて、ぐるぐる同じことを考えてしまう……。

今までとちょっと違うのは、最近苦しいこと、つらいことに出会ったら、
そこから何かを学ぼう!と思うようになったこと。

今回も、どうしたら「違い」を受け止めることができるのだろう。
その方法が知りたい!と思いました。

そこで、たまたま仕事の打ち合わせや取材で出会った人に聞いてみました。
「違うって言われたとき、傷つきませんか?」って。

続けて2人の人にそう問いかけたら、
なんとふたりとも同じ答えが返ってきました。

「傷つくっていうよりも、だったらどうする? って
その解決策を考える方が大事だと思うなあ」。

う〜ん、なるほど〜。
それはわかっているんだけどね……。

そこでまた考えました。
どうして、私は彼女たちみたいに考えることができないんだろう。
解決策は考えるけれど、考えながらも落ち込むのはどうしてだろう……。

 

彼女たちは「その先」を見ていました。
でも、私は「違い」の場所から動くことができなかった……。

その理由を考えていくと……。
そっか!
とひとつ思い当たりました。
私は「違い」を認めたくなかったんだって。
つまり、私とあなた、意見が違うけれど、「私の方が正しいのに」ってどこかで思っていたんだって……。

彼女たちは、「どっちが正しい?」なんて飛び越えて
その先にある「じゃあ、どうすればうまくいく?」という道へ
ジャンプできていました。
でも、私はずっと「私が作ったこれ」を手に持って「これがいいんだもん」「正しいんだもん」
と言い続けていたかった……。

それが自分自身を苦しめていたんだよなあと思いました。
つまり、苦しさから逃れるための方法は、
「自分の正しさ」を手放すということ……。

私はがんばって、「これ」を作り上げたけれど、
「これ」がすべてではない。
「これ」が正しいって思っていたけれど、
誰かににとっては「正しくない」こともある。

そのことを素直に認められる人間になれたらいいなあ。

今でもたぶん、私は「違いに弱いおんな」です。
でも、次に「違い」が目の前にやってきたとき
まずは、自分の正しさを手放してみよう! と
おまじないのように唱えてみようと思っています。

みなさんは「違う!」って言われた時、どうしていますか?

 

 

今日もいい1日を!


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