涼しい風を感じたら、おしゃれがしたくなります。

朝晩はまだまだ暑いけれど、
朝や夕方に涼しい風をす〜っと感じると
ああ、長袖のシャツが着たいな、と思うようになりました。

秋はおしゃれの季節です。
でも……。
毎年、あれ? 私ったらどんなコーディネートしてたっけ?
とわからなくなってしまいます。

まずは1枚の長袖の白シャツを出してきて、
ああ、そうだった! これにはあのネイビーのパンツだったよな。
と一つずつ思い出す……。
そうやって、おしゃれのエンジンを少しずつかけるのがいつものこと。
でも、この作業が嫌じゃないのです。
あっ、そうそうこの襟にちょっとフリルがついたシャツ、
好きだったのよね〜と思い出すと、ちょっとワクワクしたりします。

そして!
本日、「大人になったら、着たい服」発売です!

今号のテーマは「服の力で気分をあげる」

ずっと外出もままならなくて、
もう洋服なんていらないかも? と思った時期もあったけれど、
新しいシャツに腕を通すと、やっぱりワクワクします。
服には、自分を自分で元気にできる力が宿っていることを実感する昨今です。

表紙のホワイトコーデ、素敵でしょう?
鎌倉で、「リミニ」というセレクトショップを営む広田とも子さんです。
「白髪も、マスク生活も受け入れておもしろがる。
同じ生きるなら、楽しくなくちゃね」
と語ってくださいました。

知る人ぞ知るインテリアスタイリストの黒田美津子さん。
コート姿がかっこいいこと!
おしゃれはもちろんですが、常に第一線で活躍してこられた仕事の姿勢には
学ぶところがいっぱいでした。
年下のアシスタントさんのTシャツがカッコよければ、それを真似してみる……。
誰からも、どんな時にも「学ぶ」ことができる謙虚さが
カッコよさに繋がっているようでした。

「メゾン マルジェラ」のジャケットをさりげなく着こなすのは
青木令さん。
なんと1935年生まれで、現在80代半ば!!
毎朝ストレッチを1時間、朝食はローヤルゼリーとインカインチオイウをかけた
豆乳ヨーグルト……
などこだわりのルーティンがいっぱい。
全ては「好きな洋服を着こなしたいから」なのだとか!

「Daja」の板倉直子さんが、この秋作ったのはジャンパースカートです。
理由を聞いてみると
「大好きなシャツが着たかったから」。
ワンピースも好きだけれど、ジャンパースカートならいろいろなシャツやセーターと
組み合わせ「コーディネート」を楽しむことができます。
そんな板倉さんならではの「おしゃれの循環力」について、教えていただきました。

さらに!!
この2組のご夫婦、かっこいいでしょう〜!!
今回、初めての試みで、「二人のオフタイム」というページを作ってみました。
扉には、こう書きました。

「人生後半は、ちょっと歩くスピードを緩めて、
今まで見えていなかったものに目を凝らし、
聞こえていなかった音に耳を澄ませたいもの。
そんな夫婦二人のオフタイムのおしゃれを見せていただきました」

以前、表紙にもご登場いただいた山田初美さんご夫婦と
いつもびっくりするぐらいかっこいい坂元隆夫さんご夫婦。
お二組とも、人生後半に、ギアチェンジをされていました。
その物語も、ぜひ読んでいただきたいです。

そして、パーマネントエイジの林行雄さんと多佳子さんには、
着こなしページとは別に、
久しぶりにじっくりとインタビューをさせていただきました。
というのも、お二人も、「生き方、暮らし方」を少し変えようとされているから……。

なんと、ちょっと早めに高齢者用マンションに引っ越し、
犬のニッキーを飼い始め、さらには島に小さな別荘を借りたそう。
手放すこと、新しい扉を開けること、
安心すること、ワクワクすること……。
そんな人生のバランスの取り方について、伺いました。
こちらも、ぜひぜひ読んでいただきたいです。

そのほかにも、小柄だからこそ、ワンピースを選ぶという小野玲子さん。
「いいものを長く着る」ことを知って、おしゃれの迷子から抜け出せた、
と語ってくださった大河敦子さん
大きくて存在感のあるアクセサリーを作る
「アクリリック」のデザイナー、坂雅子さんや
「パリジェンヌよりパリジェンヌらしい!」と現地で噂のマダム、石井ナミさん、
さらに、グレイヘアを生かして、髪の色を遊ぶテクなど。
1冊にぎっしりワクワクが詰まっています!


私も、少しずつ秋のおしゃれのギアを上げていきたいなと思っています。
大人になったら、着たい服」、よかったらお手に取ってみてくださいね。

 

みなさま、今日もいい1日を!

 


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