明日に希望を持つということ

昨夜は東京で大きな地震があったようですね。
私は、再び関西の実家にいるので、様子がよくわかりませんでしたが
みなさま、大丈夫だったでしょうか?

さて。
母が無事退院いたしました。
とはいえ、ここからが大変……。
肩の手術をしている上、腰痛があるので、
ご飯を作り、掃除をし……という日常生活を送るだけでも大変です。
というわけで、そのサポートのために再び実家へ。

今回のことで、「知る」ということがどういうことなのかを
身にしみて感じています。
今までも、週に一度は電話で話していたし、体のことも聞いていたけれど、
全くわかっていませんでした。
寄り添い一緒に生活することで、
母は、2〜3時間動き続けると、腰が痛んでくるんだなとか、
父は、元気なようで午前中と午後、2度は昼寝をしないと体力が持たないのだな、とか。
そんなことを一つ一つ知り、
両親がいま、どんな状態なのかを知りました。

知って、それを事実として引き受けることは、なかなかしんどいことでした。
でも、そこから私は人が老いるとはどいうことかを考え、
自分のこれからを考え、
両親とのかけがえのない時間を過ごせた気がしています。

一つ嬉しいことがありました。
それは、退院した母の顔がとても明るかったということ。
入院前は、体が痛くて、これからどんどん悪くなっていくしかないのか……
と思っていたのだと思います。
でも、入院中にとてもいいリハビリの先生に出会い、
退院後も、そこへ通うことになりました。
私も会いましたが、きちんと体の仕組みを理論で説明してくれる
大きな声のとてもいい先生でした。

リハビリを続けたら、もしかしたらよくなるかもしれない……。
その希望が、母の表情をここまで明るくするなんて、と驚きました。
母は、先生が書いてくださった体操の仕方のイラストをもらって帰り
いま、家で一生懸命やろうとしています。

人は希望を持つことで、こんなにも晴れやかな1日を持つことができる……。
リハビリのあの先生の顔が浮かんできて、
なんて素晴らしい仕事なんだろう!と思いました。
そして、私も小さくてもいいから、こんな風に誰かにに希望を与えられる人になりたい……
と思ったのでした。

たくさんじゃなくても、隣にいる一人でもいい。
その人が、朝を明るい気持ちで迎えられるように、
役に立てたらいいなあ。

そんなことを教えてくれた、今回の経験にとても感謝しています。

みなさま、今日もいい1日を


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