「できないことを知る」ことを「成熟」と呼ぶ。

日がどんどん短くなって、秋の空が広がるようになりましたね。
みなさま、3連休いかがお過ごしでしょうか?

さて……。
少し前に「おもしろいおばあちゃんになるために、勉強を始めてみた!」
と日経新聞を読むようになったことを書きました。
飽き性の私が、続くかな……と思ったけれど、
毎日必ず!というわけにはいかないかれど、
時間があれば、電車の中でスマホやi padで新聞を読むようになり、
すっかり私の暮らしの中に「日経新聞」が定着しました。

もう一つ……。
最近、kindleで本を読むことが増えました。
それが、私の「もうひとつのお勉強」です。

これまで、私は暮らしの中で「わからないこと」に出会ったら
「う〜ん、これはいくら考えてもわからないよね」
「人生で経験を積まないとわからないよね」
と諦めておりました。

それは、例えば
「歳をとるってどういうことなんだろう?」
とか
「どうして、私は人の言葉にいちいち、くよくよしちゃうんだろう?」
とか……。

以前も書いたように、私は勝間和代さんのサポートメールをとっています。
その中で、勝間さんが常々書かれているのが「読書」の大切さでした。
勝間さんはものすごく速読の人ですが、常に膨大な本を読み、
その中から、いろいろなことを知って、蓄積されているのです。
そして、読んだ本と本が繋がって、人生の疑問を一つずつ解決していく……。
その、読書と自分の人生との「直結」ぶりに驚きました。

さっそく、私も真似してみることに。
つまり、とても解決できない、と思うような壮大なテーマでも
本を読んで学んでみたらいいんじゃないか?
と考えたというわけ。

でも、壮大なテーマに対する答えを、
一体どの本が与えてくれるのか……。
それさえわかりません。

そこで!
手当たり次第に、ネットに検索ワードを打ち込んでみました。
例えば
「歳をとる、怖い、生き方」といった具合。
そうすると、いろんな本が出てくるものなんですね〜。
内容をチェックして、面白そうなものをkindleで購入します。
「あちゃ〜、ちょっと違った」ということもあるけれど、
この方法だと、普段自分で選ばないような本を手に取ることができます。

実は、少し前にご紹介した山本洋実さんの「苦手な人が気にならなくなる本」
も、この方法で見つけたものです。

そして、上に書いた
「歳をとる、怖い、生き方」という検索で(実際にこれ通りではなかったけれど)
ごく最近巡り合ったのが、上の写真の齋藤 孝さん著「50歳からの孤独入門」(朝日新書)でした。

まだ読んでいる途中なのですが、いや〜、おもしろい!
というか、この方法で本を開くと、
自分のアンテナが立っているテーマについて書いてあるので、
何気なく読む本より、ビビビッと心に響く確率がアップするような気がします。

 

特にビビッときたのがこれ。

「若い時は何でもできそうな気がするけれども、実際にやってみたら
自分にはできないということに気づく。これが成熟というものです」

「自分自身で試してみて感じた、『これはとうてい自分には無理だな。
上には上がいるな』という諦めの気持ちが、
その後の人生を生きる推進力になっていくのです」

「できないこと」を諦めることは、なんだか寂しくてマイナスのイメージがあったのだけれど
「これが成熟というものです」
と言われると、お〜〜!と思わず手を叩きたくなりました。

歳をとるって寂しいな……。
でも楽しく歳をとりたいな……。
それにはどうしたらいいのだろう?

漠然と電車の中で空を見ながら考えていたことを、
検索して読書という形まで持っていくことで、
こんな素晴らしい答えを手にできる。
「学ぶ」ってすごいぞ! とすっかりこの方法を気に入っているこの頃です。

そして!
見つけた言葉や、その時考えたことは、ノートに書いておきます。
実は、先日Emiさんの「マイノートのつくり方&活用の仕方」という
オンラインレッスンに参加したばかり。
(このレッスン、とってもおもしろいのでぜひ! 次は10月に開催されるようです)
Emiさん曰く、ただいい言葉を書き写すだけで満足しないで、
そこからどう考えたかを書いておくことが大事と……。

そこで、本の言葉を書き写し、自分の感想を書いています。

この暮らしの中で見つけた、解決不可能と思われていたテーマを
少しずつ身近に引き寄せて学ぶ、という方法は、
知りたいと思っていたことをすぐに本で読む
という最短のコースを暮らしの中に作るということでもあります。

この方法なら、学ぶことはまだまだ無限にあるかも!
世界の中には、私がこれから学ぶことが山ほどあるかも!
そうしたら、歳をとることも楽しくなるかも!

とちょっとワクッとしているこの頃です。

みなさんは、どんな「学び方」をされていますか?

 

今日も、どうぞいい1日を。


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