旅に行かずに、自分を「揺らす」方法って?

そろそろ青空が恋しくなってきました。
東京は涼しくて、「あっつ〜!」と言っていた日々が嘘のようです。
みなさま、ご無事でしょうか?

さて。
知り合いから、長野県松本のお菓子をいただきました。
このマークを見たらすぐわかるあれ!
「開運堂」のポルポローネ「白鳥の湖」です。

もうずいぶん長い間、松本にも行っていないなあ〜。
毎年5月に「松本クラフトフェア」に行き、大好きな浅間温泉の「枇杷の湯」に立ち寄ったり
アルプス公園でのんびり読書をしたりして、帰ってくる、というのが恒例行事でした。
コロナ禍でクラフトフェアが中止になり、
2年続けて行くことができませんでした。

旅ができなくなって、いちばん残念なのが
「日常の一歩外に出る」ということが難しくなった、ということ。

私はフリーライターで、仕事と暮らしの境目があいまいで、
なかなか「ちゃんと休む」ということができません。
旅は、そんな自分を「仕事モード」からひっぺがす、とてもいい機会だったのでした……。

同じ世界の中にどっぷりと浸かっていると、
いつも同じ視点からしかものごとを見られなくなってしまいます。
意識して「今」から離れることって、大事だよなあと最近よく思います。

先日書いたように、ワタクシ、最近日経新聞を読み始めました。
新聞を読む、というのは「今、ここ」から一旦離れるってことだなあと思います。

アフガニスタンの状況を知ったり、
シャインマスカットの中国での生産が日本を抜いたことを知ったり……。
落語のはなし、アートのこと、インタビュー……。
今までまったく知らなかったことが、自分の生活と地続きに起こっている……。
そう感じてから、「今」に戻ってくると、
仕事のことばかりを考えている「いつも」がちょっと変わる気がします。

たぶん、私は
旅に出たり、新聞を読んだり、
その他にも誰かに会って話を聞いたり、本を読んだりして、
自分を「揺らして」みたいのだと思います。

ずっと一か所に止まっていると、だんだん何も考えずに時間が過ぎていくようになります。
人が何かを考えるきっかけって、
今まで確かだと思っていた足元が揺れるとき……。

あれ? これが正しいと思っていたけど違うかも?
あれ? これが最高だと思っていたけど違うかも?

そうやって、揺れて初めて考える……。
すると、何も新しいことを始めたわけではないのに、
今までと同じ日常を送りながら、
くるりと思考が回転したり、見方が変わったり……。

旅に出る以外で、
そんな「揺れる」機会をどうやったらつくれるだろうか?と思うこのごろ。

自分にいっぱいいっぱいだと、そんな「揺れ」さえ求めようと思わなくなります。
まずは、ぐっすり眠って、体調を整えることから……。

お茶でもいれて、ひと休みしながら考えようと思います。

みなさんは、自分をどうやって「揺らして」いますか?

今日もいい1日を!

 

 


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