「暮らしのまんなか」の取材でシンクを拭き上げる習慣が!

今日からもう7月ですね〜。
東京は大雨の朝です。

さて。
1日遅れてしまいましたが、昨日「天然生活」別冊の「暮らしのまんなか vol33」(扶桑社)が発売されました!
引田大さんによるデザインの表紙、レモンイエローが効いて素敵でしょ〜!

以前は1冊まるごとひとりで取材し、書いていたけれど、
最近では、いろいろな方に手伝っていただいています。
たくさんの視点が入ると、こんなにも内容に厚みが生まれるんだなあとわかってきました。

今号のテーマは「暮らしはもっとラクになる」。
頑張りすぎず、肩の力を抜いて、日々を楽しむ……。
これって、今の時代にいちばん大事なことなんじゃないかなあと思います。

 

「はじめに」には、こんなふうに書きました。

「朝起きたら、洗濯をして、掃除機をかけ、朝食づくりに取り掛かる……。
毎日続く繰り返しに、あ〜あとため息をつきたくなったら、
とっておきのおまじないの言葉があります。
『それって、なんのため?』」

そんな中、私が担当したのは……。
まずは、高知に移住したトラネコボンボンの中西なちおちゃんと、夫の義明さんの新居へ。

古いビルを改装し、自分たちで白いペンキを塗って……。
「こんなボロい家で大丈夫ですか?」と何度もなちおちゃんに聞かれたけれど、
本当に気持ちのいい空間でした。

もともとは高知出身。
沖縄、東京、と移り住み、コロナを機に故郷に戻って暮らし始めました。
きっと、東京にいた方が仕事はいっぱいあったはずなのに……。

「どんなに儲けてもそこに自分の幸福はないってわかったから……。
この地でおにぎりでも売って、
しみじみ暮らせればいいかって思ったりしています」

そう語ってくれたなちおちゃんは、本当に欲張らない人でした。
地元野菜の直売所には、旬の野菜が並び、それが「つくる」という気持ちを刺激してくれるのだとか。
ちょっと車を走らせれば海で、その浅瀬に生息する、びっくりするほど色あざやかな海の生き物を
観察するのが楽しくてたまらない……。

その暮らしは、なんだか永遠に終わらない夏休みみたいでした。

なちおちゃんの新しい絵本「BIRD」の原画展が、岐阜の「ギャルリももぐさ」で7月10日から開催されるそうです!

ずっとお会いしてみたかった門倉多仁亜さんの取材へも。
昨年、東京から鹿児島へ拠点を移されたばかり。
外観は日本家屋のようなんだけれど、中に一歩入ったら洋館風……。
そんなお住まいのセンスのいいこと!

お父様は日本人。お母様はドイツ人。
ドイツ人のおじいさまに教えてもらったことが、いまの家事の基本なのだそう。
「整理整頓は、先の時間と手間を省いてくれる」
という教えに沿って、家中のものがきちっと整理されていました。

そしてもうひとつ大事なことが「ちゃんと休む」ということ。
週末は、パンケーキを焼いて休息の1日に。

お話を伺いながら、キッチンでパンケーキを焼いてくださった多仁亜さん。
その手を見ていると、
作って、洗い物をしたら、必ずそこにあったふきんで、シンクの周り、
蛇口周りの水滴を拭いていらっしゃいました。
「いちいち拭くんですね〜」とびっくりして聞いたら
「そう、これが大事!」とのこと……。
よく見ると、キッチンはどこもピカピカでした。

そっか、「拭く」が大事なんだ!と改めて実感。
知ってはいたけれど、これほどこまめに拭くなんて!
白く残ってしまった水垢って、どうやって落とすんだろう?というのが悩みの種でしたが
つかないように拭けばいいんだ!と目からウロコでした。

帰ってからは、私もひたすらシンク周りを拭くようになりました!

多仁亜さんのパンケーキの作り方がYouTubeでもアップされています!ぜひ!

 

 

代々木でイタリアンレストラン「LIFE」を営む相場正一郎さんの
那須にある週末の家にもおじゃましました。
相場さんと奥様の千恵さんとは、しょっちゅうお会いするわけではないけれど、
東京のご自宅も、その前に住んでいらした家にも取材に伺い、
長いおつきあいです。

 

「週末家にいて、じっとしていると、なぜか「時間がもったいない」と思っちゃうんです」と相場さん。
「彼がなんとなく休めない、心からくつろげていないと感じていたんです」と千恵さん。

高校の同級生だったというおふたり。
相場さんがイタリアに料理の修行に行ったときには、千恵さんはあとから追いかけて。

そんなおふたりのエピソードをずっと伺っていたから、
「自分が何者かになるよりも
家族が仲良く過ごせればいい。
大事なことが決まればラクチンです」
という千恵さんの言葉に深く納得しました。

7月22日には、中禅寺湖の目の前「レイクサイド日光」内に
「LIFE Son national park」もオープンするそう。
テーマは「山の食事」なのだとか!
行ってみたいなあ〜と思っています。

料理ページは、小堀紀代美さんに教えてもらう「ラクチンおかず」。
この大量のレタスを蒸して作る「レタスのオイル蒸しおかかあえ」は、
すっかり我が家の定番になりました。

 

もうちょっとラクになればいいのになあ。
そんな時にぜひこの1冊、読んでみてください。

 

 

みなさま、今日もいい1日を!

 

 


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