反省ばかりの人生は、自分がつらくなる……。

東京は梅雨入りです。
毎日傘が手放せない季節になりました。
こんなとき、以前このブログにも書いた「モンベル」の折りたたみ傘を知っていて、
よかったなあ〜とつくづく思います。
今までは、折りたたみ傘をバッグに入れてでかけるのが、苦痛で仕方がなかったけれど、
これにしてから、驚くほど軽いので、バッグに入れたかどうかも忘れるほど。
私は、よっぽどの大雨でない限り、折りたたみ傘で出かけます。
というのも、都心では「電車に乗る」「打ち合わせをする」「地下街を歩く」
など、傘をたたんで歩くことの方が多いので。
スーパーの「紀ノ国屋」さんのジッパーつき袋とセットで持ち歩けば、
雨に濡れた傘も、すぐバッグに入れることができます。

庭の桔梗が咲き、梅シロップも完成!
そして、私は「暮らしのおへそ」の取材が佳境です。

最近考えたこと……。
一生懸命何かをしても、残念ながらそれが結果に結びつくとは限りません。
あれこれ考えを尽くして本を出しても、重版するとは限らなし、
必死に受験勉強をしても、行きたい学校にいけないこともあるし、
どんなに自分をアピールしても、好きな仕事がすぐにできるわけでもない…….

思い通りの結果が得られないとき、「どうして……」と途方に暮れます。
私なら、本の売り上げが思うようにいかなければ、
せっかく一生懸命に作ってきた日々がガラガラと崩れ落ちていくようで、
いったい何が悪かったのだろうと、ぐるぐる考えたりします。

でも……。
若い頃は、結果が悪いと、もう「その事実」をなかったことにしたいぐらい落ち込んだり、
くら〜い思いに沈んでいたけれど、
最近、「でも、いいじゃん!」と思う自分がどこかにいることに気づきました。

結果は悪かったけれど、
あの本を作った日々は楽しかったし、取材でいろんな人に出会えたし、
朝起きて毎日毎日原稿を書いたあの日々は充実していた……。

「結果」が出る前に立ち戻ってみれば、
そこには、私にしか経験できなかった「愛おしい時間」が確かにあったよなあ〜
と思うのです。

ずっと「自分にOKを出す」ということが苦手だったけれど、
人生の後半戦になって、残り時間の方が短くなってくると、
「後悔」だけじゃ、人生もったいない!
結果は出なかったけれど、それまでの時間もなかなかよかったじゃない、って
思ってあげるのもいい……と思うのです。

ただ、結果から学ぶことは大きいです。
今回思うような結果が出なかったのは、いったい何が悪かったのだろう……と考える。
そこから次へ進むための種の拾う。
その作業は大事だなあと……。

自己肯定は大事だけれど、自分の足跡をチェックすることも大事……。
そんなことを考えていたとき、
ちょうど、「北欧暮らしの道具店」の店長佐藤友子さんの動画を拝見しました。
私も以前出していただいたことがある「うんともすんとも日和」。
このシリーズの最後には、その人が大切にしている「一言」を書くというシーンがあります。
そこで、佐藤さんが書かれていたのがこんな言葉でした。

「いまを肯定することと、否定することは、常にセットで」

なるほど〜!と深く共感。
反省ばかりの人生は、自分がつらくなります。
でも、反省しない人生は、自分の伸び代を無くしてしまいます。

肯定も否定も、どちらも自分が主体となって生きるための手段。

否定と肯定というブレーキとアクセルを使いこなしながら、
上手に自分を大切にしてあげる日々が送れるといいなあと思います。

 

みなさま、今日もいい1日を

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ