自分の手の中の石ころは、誰かに手渡せばダイヤモンドになる

月曜日の朝。東京は雨です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて……。
実は今年の2月から、ライター塾の卒業生を対象に「ライター塾サロン」というものを立ち上げました。
ワードプレスをフィールドに
暮らしの中で見つけたちょっとしたことや、お仕事報告、
さらには、北海道から九州まで、参加者のみなさんが暮らしている「わが町紹介」など。
テーマごとに、いろいろなことをみんなで「書いて」投稿する「場」になっています。

現在は30名ほどのメンバーが、
びっくりするぐらい熱心に、いろんなことを綴ってくれています。
みんなでホームページを作っているような感じ。
ただし、閉ざされた空間で、サロンメンバーしか読まないので、
多少プライベートな内容や、悩みも思い切って書くことができます。

私もこの中で、この「外の音、内の香」とはちょっと違う視点で、
仕事の舞台裏や、考えたことなどを書きます。
「ライターとして食べていけるようになるまで」という不定期ルポも連載中!笑

月に1度はZoomでお茶会を開き、この土曜日にもみんなで集まり
「公開インタビュー」と題して、メンバーの中からみんなで「話を聞いてみたい」と投稿した2名の方に
お話を聞きました。

いざ始めてみると、私自身も思ってもいないような展開になっていきました。

メンバーは、年齢も職業も住む場所もまちまちです。
赤ちゃんを産んだばかりの新米ママもいれば、
もう子供が独立し、夫婦ふたりの生活になった、というベテランママも。

ある人が投稿したタイトルは「子育ては辛いって叫びたい」というものでした。
それに対して、ベテランママさんが、
「わかるわかる」と共感し、ご自身の体験に基づいたアドバイスを書いてくれます。

転職したものの、この仕事があっているのか?と悩む若者に
私を含めて、いろんな職業の人が「いいよ、いいよそれで」と声をかけたり……。

その人は、「当たり前」と思っている、
あるいは、「私なんて普通の人だし」と思っている、その「経験」が、
自分から離れて、誰かの元に行くと
それは、掛け替えのない、確かな経験に基づいた「アドバイス」という言葉になる……。
そのことに、ただただ感動する毎日です。

それは、南で採れたものを北に持っていくと大きな価値になる、
という「商い」のしくみと同じだなあ〜と思いました。

「私なんて、普通だし、人に与えるものなんてあるはずない」
と言っている人が、コツコツと積み重ねた
子育てや家事の経験は、
今歩き出したばかりの新米ママにとっては、宝物のような助言になります。

 

だとすれば、誰もが「自分の経験」を輝かせることができるはず。
自分の手の中にあれば、ただの石ころだけど、
あの人に手渡せばダイヤモンドになる。
そんな「魔法」って確かにあるんだなあと感じているこのごろです。

誰かと自分の「経験」を交換しあうって素晴らしいですね。

 

みなさんは、どんな「経験」を人に手渡せるでしょうか?

 

 

今日もいい1日を

 

 

今度開催する「プレライター塾」の受講者は、残念ながら「ライター塾サロン」には入ることができません。
ごめんなさい。ご了承くださいませ。

 


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