高加水生地のパンっていうのを焼いてみました!

東京は朝から雨です。
今年は梅雨入りが例年より2週間ぐらい早いのだとか……。
新緑がいちばん美しい季節……。
梅雨前線さん、もうちょっと待ってください〜!っていいたくなりますね。

 

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて!
先日、内田真美さんのご著書「高加水生地の粉ものレッスン」(KADOKAWA)という本を見ながら、
久しぶりにパンを焼いてみました。
かつて、2週間に一度はパンを焼いていた時期もあったなあ〜。

最近、ちょくちょく耳にするようになった「高加水生地」。
粉類に多めの水分を加え、ゆっくり時間をかけて発酵させる、というもので
パリッとしたフランスパンみたいなパンになります。

とはいえ、作る前は「なに? 高加水生地って?」と皆目わかりませんでした。
たまたま、真美さんのご著書を作った編集者、中野さんが、
私の「書く力」を担当してくれていたこともあり、
「どんなの?」と興味津々で聞いておりました。
そして、中野さんがときどきSNSで、「高加水生地でピザを作りました〜」とか
「パンを焼きました〜。すぐできるから、高加水ってほんと便利!」とかあげていらっしゃるのをみて
「お〜、どんなものか私も知りたい!」と思ったのでした。

ただ「長時間おいて発酵させる」というのが、なんだか面倒そうだなあとなかなかとりかかれず……。
先日やっと休みの日に、えいやっ!とやってみることにしたのです。

これが思っていた以上に簡単でした!
小麦粉と強力粉にドライイーストや砂糖、塩、水などを加えて
ボールの中でゴムベラで混ぜ、密閉容器に入れて冷蔵庫に入れるだけ。

12時間後に取り出して、一度天地をひっくりかえして混ぜ、さらに12時間おきます。
入れる前が一番上の写真。
24時間後が下の写真。

この「時間をおく」というのが、面倒かな?と思ったのですが、
たとえば夕方作り始めたら、朝起きたら一度混ぜ、また冷蔵庫に入れたら、その日の夕方にできている……という具合。
12時間というサイクルは、暮らしに寄り添って、ちょうどいい、ということがわかりました!

この24時間たったものを丸めて伸ばして、
上にいろんな具材をのせて焼いたらピザのできあがり〜!
これがもう、カリッともちっとで、本格的なのです!!
自宅で、こんなピザが焼けるなんて、感激です!

さらに、この基本の高加水生地を二次発酵させてリュスティックというパンを焼くのにも挑戦しました。
ただ打ち粉をして、生地を折りたたんでカットして、霧を吹いて1時間ほど置いて焼くだけ。
こちらも超簡単なのに、
びっくりするぐらいおいしく焼けました〜!

なにより、部屋中にパンの焼ける匂いが漂う幸せといったら!

 

 

このパン、ほんとに私が作ったの?っていうぐらいおいしいのです。
外がカリッとして、中は水分をたっぷり含んでいるからモッチモチ!
私は、朝食に食べて、
夕飯には、レバーペーストをつけてワインと一緒にいただきました〜!

 

いや〜、楽しかったなあ〜。
おうちで「はじめて」のことをやってみるって、
しかも、それが「おいしく」食べられるって、
どこかに旅行に行って、「はじめて」の風景を見て、
その土地土地の料理をいただくのと同じぐらい
感動するなあって思います。

なかなか移動ができないこのごろ、
「はじめて」を見つけてみるのもいいかもしれません。

真美さんのご著書は、説明がとても丁寧でわかりやすいです。
よかったらぜひ!

 


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