フルーツケーキとデザートフォーク

白い木蓮は気高く咲いて、こぶしはヒラヒラと舞うように咲いて、
小手毬はハラハラとこぼれ落ちるように咲く……。
朝、ウォーキングに行くと、あちこちで春が進んでいくのを感じます。
先日は、うぐいすが力強くないていてびっくりしました。

みなさま、いかがお過ごしですか?
昨日はホワイトデーなるものだったんですね。
少し前、夫が出張先から買ってきてくれた上のフルーツケーキを
食後にふたりで食べました。
私の大好物です。
老舗のクラシックホテルとして有名な静岡伊東にある川名ホテルのもの。
ドライフルーツがぎっしり入った
昔ながらのフルーツケーキです。

パッケージも素敵。
お取り寄せもできます。

 

普段、私は木のカトラリーを使っています。
毎日のスープを飲むスプーンも、パスタを食べるフォークも木。
木に慣れると、口当たりが優しいので、金属はちょっと……と
ほとんど使わなくなりました。

でも……。
ケーキだけはべつ。
ぽろぽろと崩れやすいケーキは、やっぱりシルバーのちゃんとしたフォークで食べたい。
でも、なかなか気に入るものが見つからず、
ずっと買えずにいました。

そして、先日やっと見つけたのがヨーロッパの古いデザートフォークです。
アンティークのカトラリーというと、どっしりとした重厚なものが多いのですが、
これは、先が細く華奢なのがいいなあと思って……。

今までいろんなカトラリーを見て、「これにしようかな?」と思っても
何かが違う……と買えなかった日々。
「これだ!」と思って、躊躇なく決断できるものに出会うと、本当に嬉しいものですね。

「これは違う」「これはいい」
と判断することって、難しいなあと思います。
モノだけじゃなく、仕事でも、「これでよし」と決めることはなかなか難しい……。

たとえば、誰かに仕事を頼んだとき、「これでいい」とOK を出すのは簡単ですが、
「これは違う」とダメ出しをするのは勇気がいります。
つい「結果」ではなく、「こんなに手間隙かけてくれたんだから」とか
「こんなに熱心なんだから」と、「過程」を見てしまいがち。

でも、先日一緒に仕事をした方は「これは、違うと思う」とピシャリ!
「え〜、そんな〜。あんなに時間をかけてくれたのに」
「ずいぶん冷たいよなあ」
とその時は思ったけれど、
帰ってよくよく考えたら、「結果」としてのクオリティには確かに達しておらず
「その通りだった!」 と納得したのでした。

相手を傷つけることや、波風をたてることが怖くて、
つい判断があやふやになる……。
そんな自分を反省。

きちんと本当のことを見極める強さが持てたらいいなあと思います。

みなさま、今日もいい一日を!

 

 

 


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