初めて「脱気」というものをやってみた!

土曜日深夜の地震には驚きました。
震源地近くのみなさま、大丈夫でしょうか?
少しでも早く日常が戻ってきますように。

 

さて。
今日の東京は朝から雨。
春の雨って、幼い頃を思い出しますね〜。
土の香りがして、沈丁花が咲き、少し肌寒いけれど、
新しい日々が始まる緊張感と不安とワクワクが入り混じる……。

週末、私は毎年恒例の文旦ジャムづくり。
でも、いつもとは違うことがひとつありました。

それが、コロナ禍で食材の買い物の仕方が変わり、冷凍庫がいっぱいになってしまったということ。
いつもは、ジャムを大量に作り冷凍するのですが、
どう考えても入るところがない!

そこで、常温で保存できるよう、ちゃんと「脱気」をすることにしました。
つまり、ビンの中の空気を抜いて真空にするということ……。

 

すると……。
これまでは「どうせ冷凍するし……」と適当にビンに熱湯を振りかけるだけ……だったので、
「脱気」という言葉は知っていても、実際にどうやるか、
ちゃんと理解していなかったことに気づきました。
今まで、記事にそのプロセスを書いたこともあるのに、
自分で本当にやる、と思わないと、真剣に理解しようとしないものなんですね………。
お恥ずかしい……。

で、ネットでいろんなサイトを覗いて調べました。
よし、ウェックの保存瓶とパッキンと金具を買って、本格的にやってみよう!
とワクワク!
ウェックでは、パッキンをした蓋を金具で留め、脱気すると、金具をはずしても蓋が開かないのだとか。
お〜、これをやってみたい!
と意気込んで、近所のいつもウェックを買っているお店に行くと、なんと売り切れ!
ありそうなお店に電話してみましたが、ない……。
みなさん、今、保存食を作っているのでしょうか?

仕方なく、もう一度ネットで調べて、自宅にあるビンで脱気にトライしてみることに。
もう当たり前にやっている人も多いと思いますが……。

まずは、ビンと蓋を煮沸。
その後、熱々のジャムをビンに詰めます。
この「熱々」というところが大事なのだとか。


そして、ビンに軽く蓋をして、再び鍋の中へ。
20分ほどコトコト煮ます。
この間に、ビンの中の空気が膨張します。
取り出したら、蓋をちょっとだけ開けて、中の空気を出して、再びすぐにギュッと閉める!
ここが、「脱気する」というプロセスというわけ。

やってみたけれど、蓋を開けても「プシュッ」っという音がするわけでもなく、
本当に脱気できているのかどうかわからない……。
それでも、一応すべてやって、
ようやく瓶詰めが出来上がりました。

しばらく机の上に並べていると、
突然ペコン!という音がしました。
中の空気が冷えて、圧力が下がった模様……。

「お!うまくいったのかも!」とワクワク。

こうして、私の「初めての脱気大作戦」は終わったのでした。(笑)
ここから半年ほど、常温で保存してみて、
カビなどが生えなければ、成功というわけです。
この方法なら、ジャムだけでなく、いろんなものを保存できそう……。

日常のほんとにささいなことの中にある「はじめて」って楽しいものですよね〜。
毎年ず〜っと続けている文旦ジャムづくりなのに、
たったひとつ「常温で保存する」という条件が加わったとたん、
あれこれ勉強し、オロオロし、トライし、
「ペコン」という音に歓喜する!
そんな時間が楽しいなあと思います。

自分次第で、「はじめて」はいくつでも見つけることができる……。

みなさんの、「いつもの中の初めて」はなんでしょう?

 

 

今日もいい1日を!


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