その日、その時にしか感じられないこと、書けないことがある。

雨降りの翌朝のウォーキングは、地面も木々も空気もしっとりとしていて、
雲の向こうの空が赤く染まって、それはきれい!

今日は少し暖かいようです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

ほんの少しずつ日の出が早くなったかな?と感じます。
明けない夜はない……と言いますが、
少しずつ春に近づき、少しずつ状況がよくなっていると信じたい……。

みんなで集まってご飯を食べたり、おしゃべりしたり……。
そんな日が戻ってくるのが楽しみです。

さて!
いよいよ今週27日(水)に、新著「日常は5ミリずつの成長でできている」(大和書房)
が発売になります!

雨の翌朝のウォーキングのように、
その時でないと感じられないこと、
その日でないと書けないことがあります。

ライター塾には、大学生の方や、仕事で転職を考えている方、ちょうど産休中という方、
など、さまざまな方が参加してくださるのですが、
文章を書いていただくと、
書くスキルはおいておいて、「ああ、この文章がこの人の今なんだなあ」と感動します。

この本は、私がこの「外の音、内の香」の「日々のこと」に
あれこれ加筆し、新しいエッセイをプラスして、1冊にまとめたものです。

何を隠そう、私は周りの人が「え〜っ!」とのけぞるぐらい記憶力がない……。
1週間前に打ち合わせをしたのに「あれ?なんだったっけ?」と聞くことはしょっちゅうだし、
あんなに感動したはずの本の内容も、ちっとも覚えていないし、
久しぶりに会った友達と、前回何を話したのかもうろ覚え……。
という恥ずかしい状態です。

今回、この本をまとめるにあたって、
自分が書いた「日々のこと」を改めて読み返しました。
すると、自分で書いたはずなのに「へ〜!」「ほ〜!」と発見がいっぱい!
読みながら、「そうそう、そうだった!」と記憶が掘り起こされ、
「あ〜、忘れてたよ〜、あんなにいいことあったのに!」と
もう一度、「あの時」を味わいなおした気分になりました。

 

それは、バリバリ仕事をするより、「優しくありたい」と思った日だったり、

すきま時間に、りんごのジャムを煮て、部屋中が甘酸っぱい匂いで満ちて幸せな気分になった日だったり。

 

めちゃくちゃ落ち込んだあの日に見上げた青空のことだったり。

 

 

新しいゴミ箱を買った日のことだったり。

 

毎日ドタバタしながら、いろんなことを感じ、考えて
過ごしてきた日常が、5ミリずつ成長していると信じたい……。

その日にしか書けなかったことが、ギュッと詰まった1冊です。
レシピなど、役立つ情報を書き足したり、新たなエッセイも加えました。

今回、写真も自分で撮り、
さらに、デザインをしてくださった渡部浩美さんに「いちださん、小さな絵を描いてくださいよ」
と言われて「え〜!!」
なんせ、私は撮影用のコンテでさえ線だけで描く「針金人間」しかかけない……。
そんな私が絵ですか??無理無理〜!
と言ったのですが……。

「小さく小さくしか使わないから」と言われて、恐る恐る描いた
へなちょこの絵を、浩美さんがいい感じにあしらってくださっています。

人は、誰かの記憶と自分の記憶がカチリと重なったとき、それを新しい真実と認識できる……
と聞いたことがあります。

私の日々の記録が、読んでくださる方の記憶とカチリと重なるといいなあと思っています。

 

 

もしよかったらお手にとってみてくださいね。

ただいまキャンペーン期間中で、amazonで購入していただいてから、こちらのサイトで申込をしていただくと
私のランチづくりの動画がプレゼントされるそうです。こちらは2月14日までになります。

 

今日もいい1日を!


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