忘れていた箱の中から、宝物が出てきた!

澄み切った冬の朝は、美しいですね。
だんだん外が明るくなってきて、グレイッシュな空が色を深めブルーに。
都会にいても、すぐそこに自然があるんだよなあと思います。

東京の感染者数にはびっくりで、心がざわざわするけれど、
私は私で静かに過ごそうと思う日々です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

我が家のリビングのチェストに上に、
井藤昌志さん作の、小さなオーバルボックスがあります。

が!
それが、そこにあることすら忘れていました。
中には、あまり使わないものをあれこれ放り込んであるだけ……。
昨日たまたまちょっとフタを開けたら、
大きなブローチが目に入りました。

「そうだ!こんなのあったんだ!」
となんだか、掘り出し物を見つけたみたいでウキウキ!
ゴソゴソと中のものを出してみると……。
あのとき買った、ユニークな顔のブローチ、
ミュージアムショップで買った指輪など、
「ああ、これ好きだったんだよなあ〜」と思うものがあれこれ出てきました。

わあ、これこの季節からコートの襟につけるのにぴったりじゃん!
しばらく指輪していなかったけれど、してみようかなあ〜。
とひとりでにんまりしておりました。

昨日、とあるキャスターの方のインタビューを聞きました。
するどい切り口で、相手に質問をして、
素晴らしいエピソードを引っ張り出す、インタビューの名手です。
その方曰く。

「その人にしか語れない言葉を聞くことが、何よりの喜びです」。

そうそう、そうだった……。
私もずっとそう思っていたのでした。
なのに、いつもいろんな人に話を聞きに行くことが当たり前になっていて、
その「喜び」を味わうことを忘れてた……。

会いたい人に会いにいけるなんて、すごく幸せ。
その人に、聞いてみたいことを質問できるなんて、なんて素晴らしい機会でしょう!
そして、リアルにその方が語られる言葉をこの耳で聞くことができるなんて!

よ〜く思い返してみたら、
ライターとして
こんなに幸せなことはないのです。

なのに、すっかり当たり前になって、マヒしてしまって、
素晴らしい機会を「素晴らしい」と味わうことを忘れてた!

この機会に、もう一度それを思い出したら、
なんだかワクワクしてきました。
私って、すご〜く面白いことを手掛けてるんだ!って……。

きっと誰にでもこんな、「忘れていた箱の中に入っていたもの」的な
ものがあるのではないでしょうか?

子供ってものすご〜く愛おしく、かわいいはずなのに
子育てに追われる中、それを忘れてた……とか、

夫と一緒に暮らせるだけで幸せって、結婚仕立ての頃初々しく思っていたのに
今では、イライラしまくるとか……。笑

年の終わりに、あちこちのフタをあけて、中身を整理して
「あ〜!そうだった!」と
発見しなおしてみたいなあと思います。

みなさま、今日もいい1日を!


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