時が育ててくれるもの

昨日、無事「おへそ的、買い物のすすめ展」が終わりました。
たくさんの方に来ていただき、心より感謝いたします。

搬出を終えたら9時過ぎで、
吉祥寺の駅に降りたったら10時前でした。
ちょうど出張帰りだった夫と駅で待ち合わせ
ラーメンを食べて帰りました(苦笑)

今日は朝から半身浴をして、筋トレをして……。
いつもの日常がまた始まります。

おへそ展の搬出を終えて、
出展者の皆さんが、ひと組、ふた組と帰っていくとき、
寂しいような、愛おしいような、嬉しいような
不思議な気分になります。
「また来年ね〜!」と手をふると、
ああ、「おへその仲間」が、時をかけて育ったなあと思うのです。

私は、三日坊主で、すぐ結果が出ないとイヤで、
コツコツと同じことを続けることが、ものすごく苦手です。
でも、こうやって、ふとふりかえると
自然に時が積み重ねられ、育ったものがある……。
ああ、やっぱり「続ける」ってすごいことなのだなあと思わずにはいられません。

最初は小さなブースでほんの少し商品を並べただけ。
そんなお店に、やがて「去年も買ってよかったから」
と再びお客様が買いにきてくださって、
少しずつ売り上げを伸ばし、
今や、すっかり人気のお店に。
そんな様子を見ると、最初はスロースタートでも、
信じてコツコツ続けていれば、きっとみんなにわかってもらえる……
と信じられる気がしてきます。

そう思って、改めて自分の周りを見渡してみれば、
自然に時を重ねたことがたくさんあります。

夫との時間もそう。
実はおへそのイベント中、夫は出張で、
私は「あ〜、ご飯の心配しないでいいし、ラクチンじゃ〜!」と思っていたのでした。
でも、夜ひとりで帰って、ひとりでご飯を食べ、ひとりで寝て、
翌朝ひとりでゴミを出す……。
そんな毎日は、どこか緊張していたよう。
昨日夫が帰ってくると、急に力が抜けて、ダメダメな自分になってしまいました。
「今日はいいや」と部屋を片付けないまま、熟睡しました。
ムカつくこともたくさんあるけれど、
長く時間を過ごすうちに、いちばん心を許すことができる「何か」が育っているのだなあ
と思います。

会期中、朝のストレッチをサボったら、
テキメンに肩こりが……。
これはいかん!とやっぱり続けることにしました。
これも、毎日毎日時を重ねている中で、
自分の体が整うことを知ったのでした。

そう考えると、「あれ? 三日坊主の私が続けられていること、
意外にたくさんあるじゃん!」と思えてきます。
そして、「そっか!」と思い当たりました。
続けられていることは、「意志の力」を超えて、
「自然に」積み重なったことばかり。

ふと気づくと「おへそ展」が10回以上、回を重ねていることだったり、
夫とご飯を食べ、おしゃべりをすることだったり、
筋トレをして、体の調子を整えることだったり……。

目の前にあることを淡々と続けていたら、
いつしか時が、何かを育ててくれる…….

自分の人生は、自分の力で組み立てている気になっていたけれど、
もしかしたら、生きていくということは、
もっとナチュラルな、ゆるやかな、「当たり前の繰り返し」なのかもしれません。
だとすれば、無理してがんばらなくても、
今やっていることを信じればいいだけなのかも……。

6日間のキラキラ輝くイベントが終わった夜、
そんなことを考えました。

みなさんが重ねた時って、どんなものでしょうか?

写真は、「おへそ展」で買った「サンデーベイクショップ」さんのショートブレッドと
「グリュッテントグーテ」さんの靴下。(これ、ぴたっと足にすいつくような履き心地で、めちゃくちゃいい!)

今日もいい1日を!


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