裏テーマは、「どうせ、作るなら」。

酷暑が続きますね。
それでも、夜、窓を少しあけてお風呂に入っていると
虫の声が聞こえるようになりました。
世の中でどんなことが起こっていても、季節だけは確実に前に進んでいるのですね〜。

さて。
「うちでごはん」(扶桑社刊)お手に取っていただいたでしょうか?

昨日は書店で平積みにしていただいているところを見つけ、思わず手を合わせました。

 

この本の裏テーマは「ど〜せ、作るなら」です。

モヤシをフライパンで炒めただけ、のおかずも、
リムの広い楕円皿に盛り付けたら、
1袋100円以下のもやしでも、なにやらシュッとしておしゃれに見えちゃいます。

 

冷蔵庫から出して切っただけの冷奴も、
いつもはビールを飲んでいるグラスに入れてみたら、
ちょっとこじゃれた和風ダイニングで出てくるみたいに格上げされます。

揚げ物は、お皿の上が茶色一色になってしまうので、
揚げ物だけで盛り付けずに、必ず何かと「セットにして」盛ります。
レンコンに挽肉を詰めて揚げたら、
カッティングボードにのせて、
しょうゆと練り辛子の小皿とセット……と言った具合です。

大したものは作っていなくても、
器を変えたり、
いつもと違うアイテムを使ってみたり、
あれここれを組み合わせを考えてみたり……。
そんなちょっとしたことで、
おいしそうに見える………。

「どうせ、作るなら」
最後のひと仕上げで、美しくなったり、かっこよくなったり、美味しそうになる方が
お得だよなあと思うのです。

特別な器を買わなくても、
食器棚を見渡して、定番の器とは違ったものを引っ張り出して、おかずをのせてみて、
「お〜!なかなかええやん!」とひとりにんまりするのが楽しい!
当たり前に作り続けてきたおかずが、
べっぴんさんに見えると、
素材や手間や料理の腕はなんにも変わっていないのに、
「食べる気分」がぐんと変わります。

「うちでごはん」のお楽しみって、そんなところにあるんじゃないかなあ。

そして、モヤシを炒めただけ、キャベツを炒めただけの「うちのごはん」が
「なかなか、おいしいやん」
と思えたら、
多少、仕事でうまくいかなくても、誰かのことが気に入らなくても
「まあ、幸せやん、わたし」って思えるんじゃないかなあと思います。

この他にも、サラダスピーナーを選び方だったり、
豆乳ヨーグルトの作り方だったりを、ちょっとずつご紹介しています。

 

もしよかったら読んでみてくださいね。

 

今日もいい1日を。

 

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ