楽しそうな方へ、陽のあたる方へ、おいしそうな方へ。

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先週末、高知に行ってきました。
以前、取材でお世話になった「まなべ商店」の眞鍋久美さんに呼んでいただいて、
高知蔦屋書店でのイベントに。
「おへそ塾」4回と、料理家のワタナベマキさんとのトークイベントをいたしました。

2日間駆け足であっという間にすぎてしまったけれど、
それはそれは、もう、気持ち良い滞在でした。
というのも、久美さんをはじめ、マキさんの料理教室のお手伝いをしてくださったマリアさんとクウさん、
「おへそ塾」の会場を提供し、夜の晩餐会(というほどすばらしい)のご馳走を作って
くださった名江さん、
ただ家が近所だから、というだけで(?)おへそ塾の受付をしてくださった
まるふく農園の健太さん、

蔦屋書店の担当、照井さん、その他のスタッフのみなさんが、
全力でサポートしてくださったから。

この「全力で」ってところがすごいなあと思ったのでした。
つまり、だ〜れも力を出し惜しみしないってこと。

車で移動をしながら、久美さんとこんな話をしました。
「久美さん、この準備とか、めちゃくちゃ大変だったでしょう?」
「うん、でも楽しいから」
「久美さん、ちゃんとこのイベントで儲けてる?」
「さ〜?どうなんだろう?」
「え〜?」
「イチダさんとマキさんに来ていただいて、高知のみんなが喜んでくれて、
イチダさんたちに高知のよさをわかってもらえたらいいんですよ」

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いろいろお話を聞いていると、
高知では、自分の好きなことで小さく仕事を始めた人がいっぱい!
高知の豊かな野菜を使った食堂だったり、
体を整える整体だったり、
健太さんは、本業はハーブ農家なのに、好きが高じて友人とレコード屋さんをオープンされたのだとか。

「たくさん儲けることより、いかに充実した時間を過ごせるかが、
高知の人にとって大事なのかも」
という久美さんの言葉を聞いて、
我が身を反省したのでした。

東京で生きていると、何かイベントをするにも、
「あの人に頼むには、いくらギャランティを払ったらいいだろう?」とか
「これをやったら、どれぐらい儲かるだろう?」とか
「これ、手間がかかるわりに、実入りが少ないよね」
なんて話をしがちです……。

でも、やるか、やらないかは、「楽しいか、楽しくないか」で決めたっていい。
そう教えてもらった気がしました。

それは、高知が豊かな土壌を持っているからなのかもしれません。
高知の野菜や果物のおいしかったこと!
特に柑橘が大好きな私にとって、まさに天国!
ほんの10分ほど日曜市を歩いたのですが、
文旦をはじめ、はっさく、万平、せとか、ぽんかん……といろんな種類があって
しかもびっくりするぐらい安い!
トマトも味が濃くて絶品だし、
いろんな種類のカブもおいしい。

すぐそばに、おいしいものがどっさりあると、人はあくせくしなくなるのかなあ。
上は、マリアさんにお土産にいただいた柑橘類。
本当は、これの3倍ぐらいの量があったのだけれど、あっという間に食べちゃいました。

まるふく農園のハーブウォーターも、
ハーブを水に入れただけなのに、素晴らしくおいしかった!

これは得か?ソンか?と小賢しく考えず、
楽しそうな方へ、陽のあたる方へ、おいしそうな方へ、いい匂いがする方へ、
走り出したいと思った高知旅行でした。

みなさま、今日もいい1日を!

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