テレビを消して、ネットニュースを離れ、窓を大きく開けて掃除をしてみました。
夜は、コトコトとあんこを煮て、白玉団子を作りました。
せめて気持ちが乗っ取られないように……。
廊下をモップで水拭きしたら、心が晴ればれ。
炊きたてのあんこにお団子をのせて、ふ〜ふ〜吹きながら食べたら、ちょっとホッとしました。
情報をきちんと知ることは大事だと思うけれど、自分の中がいっぱいいっぱいにならないように……。
家事や料理など、当たり前の日常は、自分を支えてくれますね。
こんな時だからこそ、本の力を改めて信じたいなと思います。
いつもは電車の中で広げていた本を、自宅のソファにゆっくり座って読んでみる。
夕飯後、お茶を入れて、家族で食卓で思い思いに読書に耽る。
そんな時間は、海で泳いだり、森の中を歩くのと同じように、
世界の広さや深さを教えてくれるものだと信じたいです。
私も、誰かの心にちょっとでも安らぎを届けられたら……。
まだまだの力量だけど………と思いながら、
新刊のお知らせです。
昨年より、ずっと書き続けてきた1冊がやっと4月16日に発売になります。
タイトルは
「暮らしの中に終わりと始まりをつくる」(幻冬舎)
この「日々のこと」でも度々書いてきたのですが、
私は大の「けじめ好き」です。
ひと仕事終えたら、書類を全部ビリビリ破いて処分し、机の上をすっきり片付ける
ことや、
朝起きたら、寝室に風を通して真っ白なベッドカバーをかけること。
1日の始めと終わりに体重を測って、「私の中に起こっていること」を数字で確認すること、
などなど。
1日の中で、
1か月の中で、
1年の中で……。
無意識に続けてきた「けじめ」について書いてみました。
それは、サラサラと流れる時間の中に「終わり」と「始まり」を作り、
一旦足を止めて、まっさらな自分に戻ることでもあります。
自分の中を空っぽにして「よし!」とまた一歩をだす。
それは、何歳になっても人生は新しくスタートできる、
と信じることでもあるなあと考えました。
どうして「始まりと終わりをつくる」じゃなくて、
「終わりと始まりをつくる」
というタイトルなのか……についても書きました。
ライブ感ある写真を撮ってくださったのは在本彌生さん。
デザインは引田大さん。
編集は羽賀千恵さんです。
アマゾンでは予約が始まっているようです。
みなさんよかったらぜひ。
みなさま、どうぞ深呼吸をしていい一日を!