本当に望んでいることは、自分の外に出してみないと形が見えない! 布田恭子さん Vol.2

「ちゃんと整った暮らし」ってなんだろう?
「ちゃんと」ってどういう状態?
「整う」ってどういうこと?

誰かの「ちゃんと」ではなく、
その人が、自分に必要なものを見極めて
本当の望みとつながる……。

「MY CHANTO NOTE(以下マイチャントノート)」を使って、そんな「本当の自分の想い」を見つける
サポートをする布田恭子さんにお話を伺っています。

前回は、コンプレックスだらけだった布田さんが
ようやく自分が「できること」「やりたいこと」を見つけていった道筋をご紹介しました。

今年51歳になるという布田さん。
「40代後半から『私はいったいどうやって暮らしたり仕事をしていくのが正解なんだろう?」
とずっともやもやし続けてきたのだと言います。
50歳からは
「迷いなく、これをやっていけばいい」の「これ」をずっと探し続けていたそう。

私も若い頃、ずっと世界のどこかに「正解」があって、
それさえ見つければ、あとはまっすぐ進むだけだ!
と信じていました。
だから「正解」がわかればあとはラクチンなのに〜!
と思っていた気がします。
でも、いつになっても「正解」がわからない……。
私は、永遠に探し物を続けなくちゃいけないのかな?と思ってきました。

布田さんが、そんな「正解」にやっと近づくことができたのが
「マイチャントノート」との出会いでした。

「自分の想いに気づくことができ、もやもやがどんどんすっきりして
50歳をすっきりスタートすることができたんです」と語ります。

さあ、ではいよいよ私も「マイチャントノート」に挑戦です!

ノートを開くと、いくつかの質問が書いてあります。
それぞれについて、布田さんが説明をしてくれた後、
答えを自分で書き込みます。

でも、じっくり考える暇はありません。
与えられる時間はほんの少しで、次々と書き進めてきます。
「はい、じゃあ、書いてみましょうか?」
「書けましたか?」
「次、いきましょう!」
布田さんのリードによって、
「う〜ん、わからないけど、これかな?」
と今の私で書けることを綴っていきます。

びっくりしたのは、布田さんがノートをまったく覗き込まないということ。
そう、私が何を書いたかを布田さんに見せることはないのです。

つまり、布田さんは書き進めるための案内人で、
考え、自分と向き合い、答えを導き出して書くのは私自身……。

これには驚きました。
私はてっきり、書いたことに対してコメントされて、
何かしらアドバイスをもらい、「そっち」の方向へ導びいてもらうものと思っていたので。

質問の詳細はここでは公開できないのですが、
とても簡単でシンプルなものばかりです。

でも、シンプルだからこそ「え〜? なんだろう?」
「何が欲しいんだろう?」「何が好きなんだろう?」
と自分に問いかけ、考え込んでしまいます。

前回、書いた通り、私はこの手のノートがとても苦手です。
手帳でも、「あなたの夢を書いておきましょう」
というページがあると、
「え〜、そんなのわからないし」
「今、決めたって結局変わるし」
と書かずにパスしてきたのでした。

それが、今回はパスできない……。
「変わってもいいんですよ」
「今の気分でいいんです」
という言葉に励まされて
「う〜ん、絶対こうではないんだけど〜」
「とりあえずはこういうことなんだけど〜」
と、渋々書き進めたのでした。

こうして、ひたすらノートに向き合い、やっと1冊書き終わったら、
なんと2時間半が経っていました。

そして……。
いくつかの質問への答えをひとつひとつ積み重ね、
最後に自分が本当に望んでいることをまとめるページにたどりつくと……。

私が望んでいたこと。
ノートに書いてある自分の文字に、私自身がびっくり!

そこに綴られていた、「私がしたいこと」は、
「風通しがいい場所で、自然を眺めながら、健康に暮らす」
ことだったんです!

えっ?
それだけ?

これには、本当に驚いてしまいました。
欲張りな私は、これまで、いい仕事をし、いい文章を書き、
本が売れて認められることを望んでる、と思っていたから……。

あれ?
今の私が求めていたのは、
窓から風がす〜っと流れてきて、
気持ちのいい景色を眺め
朝だけ、ちょっと自分の文章を書き、
午後からはゆっくりして、
夕暮れを眺めながらご飯を作り、
音楽を聴きながら、夫とご飯を食べ、
星空を眺めて、本を読みながら眠る……。
そんな暮らしだった……。

それだけでいいの?
もっと稼がなくていいの?
と自分で自分に突っ込んでみたけれど、
ノートの上に確かに私の字で書かれた理想は、
自然と健康。たったそれだけでした。
なんと〜〜!

体が弱く、勉強もなかなかうまくいかなくて、
ずっと自分に自信がなかったという布田さん。
結婚したくてたまらなかったのに、なかなか相手に出会えなくて、
諦めかけていた時に、出会った人と結婚。
やっとちょっと荷物を下ろすことができたけれど、
やっぱり自分にはなにもない……。

そんな時、「マイチャントノート」に出会ったそう。

「ノートを書くことで、自信が生まれたわけではなりません。
今でも、常に自信がない……。笑
でも、今を楽しんだ方が得だな、と思うようになりました。
これって、大きな違いなんです。
コップの水が半分入っているのを見て
『半分しかない』と感じる人と『半分もある』と感じる人がいるように、
同じ事実を見ているのに、
『もっと考えなくちゃ!』『もと勉強しなくちゃ!』
と私は頑張ってきたけれど、
同じものを見て、「ほいほい〜!」って楽しんでいる人もいます。
そんな人を見ると、以前は『ずるいなあ』なんて思っていたけれど、
今は、私自身が『楽しまなくちゃ、もったいない!』って思うようになったんです」

さらにこう語ってくれました。

「今でもつい『自信がない』とか『こうでなきゃ』という思考に陥ることがあります。
でも、そんな自分を『またそういう癖が出ちゃったな』と観察すればいい。
全部私自身なんだから、隠す必要もないんだなあって。
『マイチャントノート』に出会って、私ができるようになったのは
「もういいかな』って思えるようになったことです。
もう頑張らなくていい。
私の中には、きっと『何のために生きるか?』の正解があるはずだから、
『これ』と見つけたことはどんどん出していこうって、
自分を信じられるようになった気がします」

なるほど……。
少し、何かがわかった気がしてきました。

私が理想を書き綴ることが苦手だったのは、
それが、自分にとって正解かどうかがわからなかったから。
でも、どうやら、正解を求めなくていいようです。

大事なのは、布田さんのように、
とりあえず、自分の中にあるものを「出して」みること。

自分の内にあるものは、その形を見ることができません。
でも、出してみると、そのサイズや形や色を、自分で観察することができる……。
もやもやと、ぼんやりした形のものの輪郭がはっきりし、
可視化できるようになります。

それが、私の場合は「自然と健康」だったというわけです。
なるほど〜!
なんだか、とってもすっきりしました。

最後に布田さんに、この「マイチャントノート」を使って
何をやりたいのですか?
と聞いてみました。

布田さんは、このノートをもとに、整理収納のアドバイスもされています。
家の片付けをする際に、「どうしたい」という自分の思いと繋がって、
それを理解してから取り掛かると、整理収納をどんどん進められ、リバウンドしないのだとか。

でも、それだけではありません。

「自分のことをちゃんとわかる人が増えればいいなあって思うんです。
『自分はこういう暮らしで満足』
ということがわかっている人が増えれば、「あの人のあれが欲しい」とか
「あのブランドのあれが欲しい」と
たくさん消費することが減るし、
そうすればゴミも減る。
それが、地球を整えることにつながると思っています。
そこを、私は頑張りたい」

ここで、布田さんが、大学時代に学んだ環境のこと、
「ザ・ボディショップ」の創業者の言葉「ビジネスには世界をよくする力がある」に感動したこと、
そして、整理収納を学んだこと、
「マイチャントノート」と出会ったことが、
す〜っと1本の線でつながりました。

1DKの小さな部屋で、ご主人と共に暮らし、
山登りが好きで、園芸が好き。
「もっともっと稼ぎたいっていうのは、卒業しましたね」
と語る布田さんは、とても晴れやかでした。

それはきっと、「自分だけ」というステージを脱出したからなのかも。

みんなが「もっともっと」を手放して、
消費社会から抜け出せば、
地球がもっとよくなるはず。
そして、「できるか」「できないか」ではなく、
「今、できること」をひとつやる……。

そこには、無理な頑張りはなく、とてもシンプルな暮らし方、生き方がありました。

「マイチャントノート」は、
心理学をはじめ、さまざまな理論を下敷きに綿密に考えられた
質問で構成されています。

そんなノートは、自分の中に潜んでいるものを、
自分で取り出し、眺めてみるためのツールなのかも。

布田さん宅からの帰り道、
なんだか、すっきりして、目の前がクリアになった気がしてきました。
思いもかけず見つけた、「私の欲しいもの」。
さて、どうやって手に入れようか……
となんだかワクワクしています。

「THE TIDY ROOM」には「マイチャントノート」を使った3つのコースがあります。
職場のことや、働き方など、自分の理想 Life Imageを見つけるための「ライフイメージングノート」も。
くわしくは、こちらをご覧くださいね。

このノートの力は、体験してみないとわかりません。
「どんな暮らしや仕事がしたいのか、正解がわからない……」
そんな人が、自分だけの「ちゃんと」を、自分の中から見つけるためのノート……。

ぜひトライしてみてください。

布田恭子さんのホームページ「THE TIDY ROOM」はこちら
インスタはこちら

撮影/黒川ひろみ

「私を見つけてプロジェクト」にご興味がある方はこちらをどうぞ。

この「マイチャントノート」について、布田さんと一田で
インスタライブをすることになりました〜!

10月27日(日)20時〜
一田のアカウント@icnidanoriko2024と
布田さんのアカウント@the_tidy_room2020
で配信しま〜す!

「ちょっと興味があって、やってみたい」
という方、ぜひご参加くださいませ。


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