今朝の散歩もキーンと冷たい空気の静けさの中で、キラキラとした光が植物たちを照らしていました。
目線の先に見つけた千両はよく見かける赤でなく、黄色の実。光と同化したような色に、心がふっと優しさに触れたように感じました。
朝の植物とのやり取りは大切な時間です。見えているものよりも見えていないことを感じ合うことで、その感覚を研ぎ澄まし、見えないものや形のないものを心で触れることができるのだと思います。
千両は、日本に古くからある低木の1つ。今も昔も庭木の定番で、赤や黄色の実をつける枝は、あとひと月後となったお正月飾りにも大切に使われます。私たち日本人にとってとても関わりの深い植物です。古来の人々はたくさんの実をつける姿からイメージして、万両とともに「千両、万両」と称し、商売繁盛の縁起木としました。
花言葉も「利益」「裕福」「財産」など縁起のよい言葉ばかりです。
センリョウ科・センリョウ属
原産地:日本~中国、マレーシアなど東アジア